質問への答えに、自分の一言を添える
初対面では、相手の答えを受けて自分のことを少し返すと、同じ話題を共有できます。How about you?で問い返したり、How often …?で頻度を尋ねたりできますが、詳しく話すことや長く続けることを相手に求めなくても構いません。


初対面では質問より「返し方」を準備する
質問だけを覚えると、相手の答えを聞いた瞬間に次の質問を探してしまいます。そこで、答えに合わせて選べる短い反応を持ちます。ただし That’s interesting. を毎回繰り返すのではなく、相手が言った具体的な内容を一つ拾います。
Aは「趣味」という大きな話題ではなく、先月始めた陶芸をそのまま返しています。相手の言葉を一つ繰り返すだけでも、「答えを聞いている」と伝わります。
会話が続きやすい話題の順番
| 段階 | 話題 | 質問例 |
|---|---|---|
| 1 | 今いる場所・共通の体験 | What brought you here today? |
| 2 | 最近・休日の過ごし方 | What have you been into lately? |
| 3 | 軽い好み | What kind of music do you listen to? |
| 4 | おすすめ・経験 | Is there a place you’d recommend? |
年齢、収入、結婚、宗教、政治、健康状態などは、相手が自分から話すまで初対面では急がないほうが安全です。何を個人的と感じるかには個人差と文化差があるため、相手の開示量に合わせましょう。
初対面で使いやすい話題と返し方
今いる場所について話す
二人が共有している情報なので、話し始めるきっかけになります。参加理由、印象、次に見たいものなどへ広げられます。
最近楽しんでいることを聞く
What are your hobbies? より、最近の行動を聞くと答えの範囲が広がります。趣味と呼ぶほどではない散歩、動画、料理なども話題にできます。
休日の予定を雑談として聞く
週末の質問は便利ですが、いきなり Are you free this weekend? と聞くと誘いに聞こえます。雑談なら Any plans for the weekend? と広く聞き、相手の答えから話題を拾います。
会話を広げる3つの返し方
相手の言葉を具体的に拾う
自分の情報を同じくらい返す
おすすめを聞く
おすすめを聞くと、相手は自分の好みや経験を話せます。ただし答えをもらったら、すぐ次の質問へ行かず That sounds exactly like my kind of place. のように感想を返しましょう。
How about you?の前に、自分のことを一言返す
How about you? は「あなたはどうですか」と同じ話題を相手へ返す表現です。質問に答えずに問い返すより、自分のことを短く話してから添えると、何について尋ねているかが分かります。
A: What do you like doing on weekends?
B: I’ve recently started baking bread. How about you?
A: I like taking photos. I usually go for a walk with my camera.
A:週末はどんなことをするのが好きですか。
B:最近、パン作りを始めました。あなたは?
A:写真を撮るのが好きです。よくカメラを持って散歩します。
I’ve recently started … は、最近始めたことを伝える言い方です。baking breadをlearning Spanishやgrowing herbsに替え、自分の本当の近況で一文を作れます。相手に合わせて、していない趣味を作る必要はありません。
共通の好みがあれば、I like taking photos. に対してI do too.(私もです)と返せます。ここでのdoは、相手のlikeを受けています。どんな文にもI do tooを付けるのではなく、I’m new here.(ここは初めてです)ならSo am I.(私もです)のように形を合わせます。
How oftenで頻度を聞いても、習慣の良し悪しは評価しない
How often do you bake? は「どのくらいの頻度で焼くんですか」。Once or twice a week. なら「週に1、2回です」。このように、相手が出した話題から具体的な質問を一つ選べます。
忙しくてあまりできないなら、It’s hard to find time during the week.(平日はなかなか時間が取れません)と自分の事情を添えても構いません。相手が同じように答えた場合も、続ける回数を増やすよう勧める必要はありません。楽しみ方は人それぞれです。
相手が短く答えて話を広げないときは、さらに頻度や理由を聞き続けず、別の話題へ移るか会話を終えられます。How about you?もHow often …?も、相手に詳しく話すことを求める義務にはなりません。
初対面のあいさつから、共通の場面へつなぐ
名前を伝え合ったら、Nice to meet you.(はじめまして)とあいさつできます。友達を紹介するならThis is my friend, Alex.(こちらは友達のアレックスです)のように、名前だけでなく関係も添えられます。
事前に紹介を受けて相手を予想できる場面ではYou must be Alex.(アレックスさんですね)とも言えます。must beは確かな根拠をもとにした推測なので、誰か分からないまま決めつけるためには使いません。名前が合っているか尋ねるならAre you Alex?と聞けます。
初めて来たイベントなら、It’s great to be here.(ここに来られてうれしいです)と自分の気持ちを伝えたあと、来たきっかけを話すこともできます。あいさつを何種類も続けるより、その場で共有していることを一つ話してみましょう。
初対面で避けたいNG英語
質問を連続させる
What is your job? と肩書きだけを聞く
沈黙を失敗だと思って質問を重ねる
会話例:質問リストを使わず一つの話題を育てる
【会話スクリプト】地域イベントの軽食コーナーで初めて会う二人です。
話題はケーキからパンへ動きましたが、Aは別の質問へ飛ばず、Bの答えに反応して自分の情報を返しています。相手の答えを受けてから尋ねることで、質問だけを並べずに話を続けられます。
今日から使える練習課題
- 三点セット:相手の答えに対して「具体的な反応・自分の一言・関連質問」を一組作る。
- 話題の階段:今いる場所→最近の楽しみ→軽い好み、の順で質問を3つ用意する。
- 終了も練習:話題が切れたら It was nice meeting you. で自然に終える。
【ロールプレイ課題】相手の答えを毎回予想外のものにしてもらい、質問リストを見ずに「答えの中の一語」を拾って返します。3往復できたら終了フレーズを使って終えます。長く続けるより、聞いて返す感覚を身につけることが目的です。
まとめ
- 初対面では、今いる場所・最近の楽しみ・軽い好みの順で話題を広げる。
- 質問の後に、具体的な反応と自分の情報を一つ返す。
- 相手の答えに含まれた言葉を拾えば、次の質問を一から考えなくてよい。
- 個人的な質問は急がず、相手の開示量に合わせる。
- 沈黙は失敗ではない。気持ちよく会話を終えることも友達づくりの一部。
初対面の会話は、情報をたくさん集める時間ではありません。相手が話したことを受け止め、自分も話せることを少し返してみましょう。長く話すことを急がなくても構いません。
同じ趣味だった場合と、違った場合を練習する
最近始めたことを一つ答え、相手にも同じ話題を返してみましょう。
場面に合わせて変えられる例文
I’ve recently started growing herbs. How about you?最近、ハーブを育て始めました。あなたは?
相手が同じことをしていた場合と、別の趣味を話した場合で、次の一言を変えてください。相手があまり話したくなさそうなら、質問を重ねず終える返事も考えます。
本文を見ずに考えてみる:相手がI’m new hereと言いました。「私もです」を返すとき、いつものI do tooをそのまま使えますか。
考え方と答えを確認する
この文ではSo am Iなど、amを受ける形にします。I do tooはI like taking photosなどを受ける返事です。短い表現も、直前の文に合わせて選びます。
趣味の話を返す用法を確かめた資料
- British Council:Talking about personal interests — 最近の趣味・頻度・共通点を返す表現。パンや写真、ハーブの会話は独自作例。
