glamourの来歴には、grammarがある

glamourはScotsでgrammarが変化した形につながり、かつて魔法の呪文を表しました。今の文法と華やかな魅力を同じ意味で使う、ということではありません。

文法の grammar と、華やかな魅力の glamour。並べると少し似ていますが、文法の練習帳と映画スターの姿は、ずいぶん離れて見えます。この二語の間には、学問と魔法が結びつけられていた時代の意味があります。

glamourは、Scotsで変化したgrammarにつながる

glamour は、スコットランドのScotsで grammar が変化した形につながります。Merriam-Websterの語史解説では、18世紀初めの glamer や glamour は「魔法の呪文」という意味だったとされています。

文字が似ている偶然ではなく、実際に語の来歴がつながっているのです。ただし、その間を理解するには、現在の「文法」だけでなく、昔の語が受け持っていた意味を見る必要があります。

学問が、不可思議な知識にも結びつけられた

grammarの祖先に当たる語は、言語や文学の学習を指し、中世には広く学問を表すこともありました。学問が多くの人には読めない言語で行われていたことから、魔法や占星術のような不可思議な知識と結びつけられる背景があったと、同辞書は説明しています。

ここで「文法を学んだ人は実際に魔法が使えた」と読むわけではありません。人々が学問をどう受け取ったか、どんな意味が語に重なったかという話です。語の歴史は、その時代に何が連想されていたかを見せることがあります。

今のglamourは、人を引きつける華やかな魅力

やがて glamour は、人を魅了する力や華やかな魅力を表す方向へ広がりました。現代の the glamour of the film industry なら「映画業界の華やかな魅力」といった意味です。

呪文が人をとらえるイメージと、華やかさに心を引かれることは、つながりを想像しやすいかもしれません。ただ、これは来歴を理解する助けです。今の英文を読むときに、毎回「魔法」と訳す必要はありません。

grammarをglamourに替えると、話の中身が変わる

I’m studying English grammar. は「英文法を勉強しています」。ここでgrammarをglamourに替えると、同じ内容にはなりません。二語は親戚でも、現在の役割が違います。

カタカナではどちらも「グラマー」と書かれることがあり、元の英単語が見えにくくなります。英文では綴りを見て、文法の話なのか、華やかな魅力の話なのかを確かめましょう。日本語の「グラマーな体形」という連想だけで、英語のglamourの意味を狭めないことも大切です。

今の二語を、それぞれの場面へ戻す

「英文法を勉強しています」と話す一文です。語源の魔法の話から、現在の使い方へ戻ってみましょう。

場面に合わせて変えられる例文

I’m studying English grammar.

英文法を勉強しています。

映画業界の華やかな魅力ならthe glamour of the film industry。語の関係を知ったうえで、今話している内容に合う方を選びます。

本文を見ずに考えてみる:glamourがgrammarにつながるなら、今の英文でも二語を交換してよいでしょうか。

考え方と答えを確認する

交換できません。現代ではgrammarは文法、glamourは華やかな魅力などを指します。昔のつながりと今の意味を分けます。

来歴を確かめた資料