理解したことと、賛成することを分ける

I see what you mean, but …で相手の意図を理解したと示し、そのあとに違う論点を伝えられます。気になる点を具体的にし、必要なら代案を添えます。相手の同意が保証される表現ではありません。

相手の案が理解できても、そのまま賛成はできない。そんなときの I see what you mean, but … は、「言いたいことは分かりますが」と異なる論点へつなぐ形です。反対の言葉を丸く包むだけでなく、何は理解できて、どこが気になるのかを具体的にしてみましょう。

I see what you meanは、全面的な賛成と同じではない

I see what you mean. は、相手の言いたいことが分かったと示す表現です。そこから賛成を続けることも、butで別の見方を伝えることもできます。理解したことと、相手の結論を採用することを分けて考えます。

I agree. なら、同意を明示しています。どちらも会話を受け止める言葉ですが、自分が伝えたいのは理解なのか、賛成なのかを選びます。

butのあとに、人物ではなく論点を置く

二人で予定を決める作例

A: Let’s take the early train. We’ll have more time there.
B: I see what you mean, but the early train costs twice as much. Could we take the next one?
A: That works. We’d still arrive before lunch.
B: Great. Let’s check the arrival time.

A:早い電車にしよう。向こうで過ごす時間が増えるよ。
B:言いたいことは分かるけど、早い電車は料金が2倍なんだ。次の便にしない?
A:それでいいよ。昼食前には着くね。
B:うん。到着時刻を確認しよう。

この作例で違うのは、相手の性格や能力への評価ではなく、料金と滞在時間のどちらを優先するかです。気になる点を伝えたあと、一つ代案を出して話を進めています。

仕事でも、I see what you mean, but we still need to check the dates. と言えば、最終確認を省く案に対して「日付は確認する必要がある」と論点を示せます。決まり文句のあとが人物批判なら、最初の一言だけで響きがやわらぐわけではありません。

一理ある、判断を保留する、事情を受け入れる

You’ve got a point. は「一理ありますね」と相手の指摘を認める返しです。先ほどの電車なら、早い便ほど現地で時間を取れるという点を認めたうえで、料金も確認できます。何に納得したかを続けると、全面的な合意と取り違えにくくなります。

I’m not so sure. は「どうでしょうね」「そう言い切れるかは分かりません」と留保する言い方です。I’m not so sure. The delivery fee is quite high. なら、安いという判断に対して送料が気になっていると分かります。強い反対か、追加確認がほしいのかは、そのあとで示します。

Fair enough. は、相手の説明や条件をもっともだと受け入れる返しに使えます。「30分しかいられない」と言われて、Fair enough. Let’s start with the main question. と返せば、「それなら分かりました。大事な質問から始めましょう」という流れです。熱烈に賛成しているとは限らず、何を受け入れたかは会話から読みます。

Don’t get me wrongとIf you ask meは、役割が違う

Don’t get me wrong. は、誤解してほしくない意図を示す言葉です。Don’t get me wrong. I like the layout, but the menu is hard to find. なら、配置全体が嫌なのではなく、メニューの見つけにくさを話したいと伝えています。

一方、If you ask me, … は「私の考えでは」と自分の意見を切り出します。相手の指摘を認める言葉ではありません。意見を求められていないときにも使われるので、この形を付ければ必ず控えめになるとは考えず、今意見を述べる場面かも見ます。

雑談と会議で、最後に必要な一文を変える

友達との相談なら「次の電車にしよう」と合意できれば進めます。会議なら、誰がいつ確認するかまで必要になることもあります。表現の丁寧さだけに順位を付けず、その会話で決めたいことを見ます。

練習では、「理解した点」「異なる点」「提案」を一つずつ言ってみてください。相手から新しい事情が返ってきたら、反対の文をそのまま繰り返さず、考えが変わったかも伝えます。部分同意の言葉は、相手に勝つための型ではなく、違う点を話し合うために使えます。

早い電車のよさを理解しつつ、別の便を提案する

早い便は現地で過ごせる時間が増える一方、料金が2倍という作例です。

場面に合わせて変えられる例文

I see what you mean, but the early train costs twice as much. Could we take the next one?

言いたいことは分かりますが、早い電車は料金が2倍なんです。次の便にしませんか。

今度は同じ料金だった場合へ条件を変えます。反対する理由がなくなったなら、元のbut以下を繰り返さず、自分の答えを選び直しましょう。

本文を見ずに考えてみる:I see what you meanと言った時点で、相手の案すべてを採用したことになりますか。

考え方と答えを確認する

意図を理解したことを示す表現で、全面的な賛成と同じではありません。どこを認め、どこを検討したいかを続けます。

用法を確かめた資料