事情を切り出して、そのあとの答えまで伝える
The thing is, …は、返答に関わる事情や問題を話し始める表現です。いつも言い訳になるわけではありません。説明のあとに、できる・できないを添えると返答が明確になります。
「今夜の読書会、来られる?」と誘われたけれど、その時間はまだ仕事中。そんなとき、The thing is, … で相手が知らない事情を切り出せます。大切なのは、事情を言ったあとに、参加できるのか、別の方法なら可能なのかまで伝えることです。
The thing isは、返答に関わる事情や問題を切り出す
The thing is, I don’t finish work until eight. なら「実は、仕事が終わるのが8時なんだ」。thingを物と訳すよりも、「ここで伝えておきたい事情があって」と捉えると、そのあとの文へつながります。
The thing isのあとには、I don’t finish work until eight のように、主語と動詞のある説明を置けます。決まった部分だけを覚え、その先の事情は実際の状況に合わせて変えます。
Here’s the thing: という切り出し方にも、理由や要点を示す用法があります。どちらを付けても、そのあとに説明する中身が必要です。表現だけで丁寧さが保証されるわけではありません。
事情の説明と、できる・できないの答えを分ける
A: Can you join the book club at seven?
B: The thing is, I don’t finish work until eight. I can’t make it tonight.
A: No problem. Would Saturday work?
B: Yes, Saturday works for me.
A:7時の読書会に来られる?
B:実は仕事が終わるのが8時なんだ。今夜は参加できない。
A:大丈夫。土曜日ならどう?
B:うん、土曜日なら大丈夫。
仕事が8時までだと説明しただけでは、遅れて来るつもりなのか、その日は来ないのかが残ります。この作例では I can’t make it tonight. を添え、今夜の答えを明確にしました。
別の日を提案するかどうかは、本当に予定を合わせたいかで決められます。毎回、埋め合わせの約束まで作る必要はありません。
The thing isを付けたら、何でも言い訳になる?
この表現そのものが、いつも言い訳を意味するわけではありません。たとえば道具を貸してほしいと頼まれて、The thing is, I have a spare one. You can keep it. と返せば、「実は予備が一つあるんだ。返さなくていいよ」と、相手が知らなかった事情を伝えています。
一方、自分が約束を守れなかった場面では、事情だけを長く話すと、謝罪や対応が見えにくくなります。I’m sorry I missed our call. と先に何を謝るか示し、必要な事情と今できる対応を続けるほうが、相手は次を判断しやすくなります。
切り出しを抜いても、返事は作れる
I can’t make it tonight. I don’t finish work until eight. と、答えから話しても伝わります。The thing isを使うかは、その事情をこれから話す合図が必要かで選べます。
まず「事情」と「返答」を一文ずつ用意してみてください。片方を変えても話がつながるか、声に出して確かめます。仕事が早く終わる日なら参加できるのか。それとも別の予定があるのか。言い出し方を増やすより、相手が判断できる返事にする練習が役立ちます。
仕事の終わる時刻と、今夜の返事を二文にする
7時開始の集まりへ誘われたものの、仕事は8時まである場面です。
場面に合わせて変えられる例文
The thing is, I don’t finish work until eight. I can’t make it tonight.実は仕事が終わるのが8時なんです。今夜は参加できません。
仕事が6時に終わり、参加したい場合へ条件を変えてください。できないという返事をそのまま残さず、自分の答えを作ります。
本文を見ずに考えてみる:仕事が8時までだと説明すれば、相手は今夜参加するかどうかまで確実に分かるでしょうか。
考え方と答えを確認する
遅れて参加する可能性も残ります。参加できないなら、その答えも短く添えます。別の日の約束は、本当に望む場合に提案します。
用法を確かめた資料
- Merriam-Webster:the thing(第3義) — 理由を表すthe thingと、The thing is / Here’s the thingの切り出し。