マッチングした相手から、「昨日、日本の映画を見ました」と日本語でメッセージが届いた。日本語を練習したいのか、こちらに合わせてくれたのか。英語で返したら悪い気もして、返信欄で止まってしまうことがあります。
まずは分かる言語で相手の話題に返事をし、使う言語に迷ったら希望を聞いてみてください。「何の映画を見たの?」と日本語で返してから、Would you prefer Japanese or English when we text?(メッセージは日本語と英語、どちらがいい?)と相談できます。
日本語で届いたという事実だけでは、「全部日本語で話したい」「添削してほしい」「語学だけが目的」のどれも決まりません。ここでは、日常のメッセージを無理なく続けるための言語選びと、希望を確認する英語を紹介します。
最初は使う言語を決めず、相手の話題に返事をしてよい
使う言語を毎回確かめてから会話を始める必要はありません。意味が分かるメッセージなら、その話題を続けられます。たとえば「昨日映画を見るました」と届いても、伝えたいことが分かるなら、「何を見たの?私も映画が好きだよ」と話を続けられます。
ここで「見るましたではなく、見ましたです」と始めると、相手が話したかった映画から、文法の話へ切り替わります。添削を頼まれていないなら、まず映画の話に返事をしてみてください。文法の誤りがあっても、相手が話したいことは受け取れます。
一方、「金曜日に会える」と「金曜日は会えない」のどちらか分からないなど、意味が曖昧なら確認が必要です。正しい日本語を教える前に、Do you mean you’re free on Friday, or that you can’t make it?(金曜日は空いているという意味?それとも来られないという意味?)と、どちらの意味なのかを確かめます。
言語の選び方を相談したいのは、自分が返信しづらい、相手が別の言語を望んでいそう、会話の途中で意味の確認が何度も必要になる、といったときです。一度希望を聞いておくと、返信のたびに相手の意図を推測せずに済みます。
日本語・英語・混在から、二人が続けやすい形を選ぶ
相手の希望だけでなく、自分がどう書きたいかも添えます。両方に対応できるなら、I’m happy to use either.(どちらでも大丈夫だよ)と言えます。ただ、本当は英語の長文が負担なのに「何でも大丈夫」と答える必要はありません。
B: Could we use a bit of both? I sometimes get stuck in Japanese.
A: Sure. We can switch when we need to.
B:両方を少しずつ使える?日本語だと言葉が出てこないことがあるんだ。
A:もちろん。必要なときに切り替えよう。
この会話では「英語と日本語を必ず半分ずつ」と決めていません。普段の雑談なので、話したいことが伝わる形を試しています。最初に決めた言語も、話しにくくなったら変えられます。
| 自分の希望 | 英語での提案 | 日本語の意味 |
|---|---|---|
| 日本語を中心にしたい | Could we mostly use Japanese? I can try English when something is unclear. | 主に日本語で話せる?分かりにくいところは英語も試せるよ。 |
| 英語を中心にしたい | Would English work for you? It’s easier for me to explain this in English. | 英語でも大丈夫?この話は英語のほうが説明しやすいんだ。 |
| どちらも使いたい | How about using whichever language is easier for each message? | メッセージごとに、書きやすいほうの言語を使うのはどう? |
「英語を中心にしたい」例のthisは、今話している内容を指します。いつも英語が得意だと伝える文ではありません。英語を練習したいのが理由なら、I’d like to use some English too, if that works for you.(あなたがよければ、私も少し英語を使いたいな)と、自分の希望として提案できます。
日本語で相談したい場合は、「日本語と英語、どちらでメッセージするのが楽?」と短く聞けます。言語を相談するためだけに、理解しづらい長い英文を送る必要はありません。
混在させるなら、「書く言語」と「読む言語」を分けて相談する
二人とも両方の言語をある程度読めるなら、一方が日本語、もう一方が英語で書く形も選べます。ただし、「書けないけれど読める」場合と、「読むのも難しい」場合は違うので、本人に確かめます。
B: I can read short messages in English, but long ones are difficult.
A: Okay. I'll keep them short, and we can switch to Japanese when that's easier.
B:短い英語のメッセージは読めるけど、長いのは難しいな。
A:分かった。短く書くね。日本語のほうが楽なときは切り替えよう。
この提案は、相手が英語を読める場合に成り立ちます。国籍やプロフィールだけで読みやすさを決めず、難しいと言われたら短くするか、別の言語へ切り替えます。相手が日本語で書いていても、希望を確認したうえで英語で返せます。
言葉だけが出てこないなら、I don’t know the word in English. Can I write that part in Japanese?(英語でその単語が分からないんだ。その部分だけ日本語で書いてもいい?)と聞けます。毎回全文を二言語で書かず、分からない箇所だけ補う方法もあります。
B: Of course. Japanese is fine.
A: Thanks. How did your presentation go?
B:もちろん。日本語で大丈夫だよ。
A:ありがとう。プレゼンはどうだった?
最後に元の話題へ戻っているのがポイントです。言語を変えても、相手への関心までなくなったわけではありません。「毎回英語にする約束を破った」と大きく説明するより、今日の状態と希望を短く伝えられます。
ただし、相手が日本語では理解できないなら、この会話のようには切り替えられません。そのときはCould we talk about this tomorrow? I’d like to explain it properly.(この話は明日にできる?きちんと説明したいんだ)と、時間を変える方法もあります。
添削は、頼まれたかどうかと、手伝える量を分ける
日本語のメッセージが届いても、添削を頼まれたとは限りません。反対に、相手から「直してほしい」と頼まれたら、どの程度なら手伝えるかを伝えられます。
B: I can help with an occasional phrase, but I can't correct every message. I'll ask if I'm not sure what you mean.
A: That works for me.
B:ときどき一つの表現を手伝うことはできるけど、毎回のメッセージを全部直すことはできないな。意味が分からないときは聞くね。
A:それで大丈夫だよ。
an occasional phraseは、ときどき一つの表現を手伝う程度です。詳しい文法解説や、毎回の添削を引き受ける文ではありません。自分に余裕がないときは、I’d rather just chat today.(今日は普通に話したいな)と希望を伝えても構いません。
自分が添削されたくない場合も、I appreciate the help, but I’d rather focus on the conversation. Could you ask me only when the meaning isn’t clear?(手伝ってくれてありがとう。でも会話に集中したいんだ。意味が分からないときだけ聞いてもらえる?)と言えます。
相手が「頼んだときだけ直してほしい」と言ったなら、その希望に合わせます。文法の誤りが見えても、会話の内容が伝わっている間は話を続け、意味が曖昧な箇所だけ確認できます。
二人とも練習を目的に時間を設けたい場合は、日常のメッセージとは別に、言語交換の時間配分と訂正方法を相談できます。普段のやり取りをすべてレッスンに変えなくても、練習の場を作ることはできます。
言語の希望から、恋愛目的かどうかを決めつけない
相手が日本語を使う理由は、練習したい、こちらに合わせたい、その話題は日本語が書きやすいなど、一つとは限りません。英語へ切り替えたことも、好意が減った証拠にはなりません。
気になるのが「どの言語か」ではなく、「デートの相手を探しているのか、語学の練習相手を探しているのか」なら、目的を別に尋ねます。以下は、デート目的のアプリでやり取りしていて、自分は恋愛の出会いを望んでいる場合の例です。
B: Mostly language exchange, to be honest.
A: Thanks for being clear. I'm looking for something different, so I'll leave it here. Take care.
B:正直に言うと、主に言語交換かな。
A:はっきり教えてくれてありがとう。私は違う出会いを探しているので、ここまでにするね。元気でね。
この会話では目的が合わなかったので、相手を責めずにやり取りを終えています。友達として続けたいなら、その希望を伝える選択もありますが、気が進まないまま語学の手伝いを引き受ける必要はありません。
逆に「デート相手を探している」と返ってきても、あなたとの交際を約束した返事ではありません。使う言語と出会いの目的を相談した後も、交際するかどうかは別に確かめていきます。
今日返信するなら、まず相手の話題に一言返してみてください。その後、必要なら「日本語と英語、どちらが楽?」と聞き、自分の希望も一つ添える。相手に合う言語を推測し続けず、書きにくくなったら変更を頼む。そのほうが、言語選びで迷う時間を減らし、話したかったことに戻れます。