真中 結
海外取引先への英語メールで、相手の名前に -san を付けてもいいんでしょうか?
日本では「田中さん」と言いますけど、英語メールでも Dear Tanaka-san, って書いていいのか迷います。

北条 大和
日本企業とのやり取りに慣れている相手なら、Dear Tanaka-san, はかなり普通に使われるよ。ただし、誰にでも使えばいいわけではないんだ。

真中 結
えっ、そうなんですか?
San なのか、san なのか、-san なのかもよくわからないです。

北条 大和
じゃあ今回は、英語メールでの -san の使い方、失礼になるケース、Mr. / Ms. との使い分けまで整理しよう。
この記事の結論
英語メールで -san は使えます。ただし、使いやすいのは主に次のような相手です。

  • 日本人の相手
    例:Dear Tanaka-san,
  • 日本企業とのやり取りに慣れている海外取引先
    例:Dear Michael-san,
  • 相手がこちらを Yui-san のように呼んできた場合
    こちらも同じトーンで返してOK

迷う場合は、初回メールでは Dear Mr. Tanaka, / Dear Ms. Smith, / Dear Kerry Brown, のように書き、相手の返信トーンを見てから -san を使うのが安全です。

英語メールで「-san」は使っていい?

英語メールでも -san は使えます。

特に、日本企業同士の英語メールや、日本企業と海外取引先のやり取りでは、次のような書き出しをよく見ます。

Dear Tanaka-san,
Dear Yui-san,
Dear Michael-san,

ただし、-san は英語本来の敬称ではなく、日本語の敬称を英語メールの中で使っているものです。

そのため、相手や場面によって自然に見える場合と、不自然に見える場合があります。

たとえば、日本文化に慣れている海外取引先であれば、Michael-san と書いても違和感がないことがあります。

一方で、日本との接点があまりない海外企業へ初めて連絡する場合は、いきなり John-san と書くより、次のように書く方が無難です。

  • Dear Mr. Smith,
  • Dear Ms. Smith,
  • Dear John Smith,

つまり、-san は便利だけど、万能ではないということです。

英語メールでは「San」「san」「-san」どれが正しい?

ビジネス英語メールで日本語の「さん」を付けるなら、基本は次の書き方がおすすめです。

Dear Tanaka-san,

ポイントは、ハイフンを付けて、小文字の san にすることです。

書き方おすすめ度理由
Tanaka-sanおすすめ見た目が自然で、意味も伝わりやすい
Tanaka san使われることはある会社や相手によっては見かけるが、少しゆるい印象
Tanaka San避けたいSanを大文字にする必要はない
Tanaka-San避けたい2語目を大文字にすると不自然

メールの書き出しでは、次のように書くとよいです。

Dear Tanaka-san,
Dear Yui-san,
Hello Michael-san,

なお、相手がすでに Yui san のようにハイフンなしで書いてきた場合は、相手に合わせても問題ありません。

ただ、こちらから最初に書くなら、-san とハイフン付きで統一しておくと見やすいです。

Dear ○○-san の使い方

英語メールで Dear ○○-san, を使う場合、名前のどこに付けるかも迷いやすいポイントです。

日本人の名字に付ける場合

日本人の相手には、名字に付ける形が使いやすいです。

Dear Tanaka-san,
田中さんへ

日本語の「田中さん」に近い感覚です。

日本人のファーストネームに付ける場合

少し親しい相手や、相手が自分のことをファーストネームで呼んでいる場合は、ファーストネームに -san を付けることもあります。

Dear Yui-san,
結さんへ

社内や何度もやり取りしている取引先では自然です。

海外の相手のファーストネームに付ける場合

海外の相手に対しても、相手が日本企業とのやり取りに慣れている場合は、次のように使うことがあります。

Dear Michael-san,
Dear Sarah-san,

ただし、相手が日本文化に慣れていない場合は、少し不思議に見える可能性があります。

初めての相手なら、まずは次の書き方が無難です。

  • Dear Michael,
  • Dear Sarah,
  • Dear Mr. Smith,
  • Dear Ms. Johnson,

-sanを使っていい相手・使わない方がいい相手

-san は相手との関係性で使い分けましょう。

相手-sanの使用おすすめの書き出し
日本人の取引先使いやすいDear Tanaka-san,
日本企業との取引に慣れている海外担当者使えるDear Michael-san,
相手がこちらを -san で呼んできた使いやすい相手のトーンに合わせる
初めて連絡する海外企業避けた方が無難Dear Mr. Smith, / Dear John Smith,
かなりフォーマルな文書避けた方が無難Dear Mr. Smith, / Dear Ms. Smith,
大学・公的機関・専門職肩書き優先Dear Dr. Smith, / Dear Professor Smith,

判断に迷う場合は、相手のメールの書き方に合わせるのが一番自然です。

相手が Dear Yui-san, と書いてきたら、こちらも Dear Michael-san, と返して問題ありません。

相手が Dear Yui, と書いてきたら、こちらも Dear Michael, と返すのが自然です。

Mr. / Ms. と -san は一緒に使わない

英語メールでよくある間違いが、Mr. / Ms. と -san を重ねてしまうことです。

次のような書き方は避けましょう。

× Dear Mr. Tanaka-san,
× Dear Ms. Sato-san,
× Dear Mr. Michael-san,

Mr.Ms. も敬称です。-san も敬称です。

そのため、両方を同時に付けると、敬称が二重になって不自然です。

正しくは、どちらか一方にしましょう。

Dear Mr. Tanaka,
Dear Tanaka-san,
Dear Ms. Sato,
Dear Sato-san,

相手の性別がわからない場合は、無理に Mr. / Ms. を付けずに、フルネームで書く方法もあります。

英語メールで -san を使う例文

実際のビジネスメールでは、次のように使えます。

日本人の取引先へ送る場合

Subject: Meeting request regarding Product A

Dear Tanaka-san,

I hope this email finds you well.

I would like to schedule a meeting with you to discuss Product A.

Would you be available sometime next week?

Best regards,
Yui Manaka

海外取引先が -san を使ってきた場合

相手が次のように書いてきたとします。

Dear Yui-san,

Thank you for your email.

Best regards,
Michael

この場合は、こちらも次のように返してOKです。

Dear Michael-san,

Thank you for your reply.

Best regards,
Yui

英語メールの -san でよくある間違い

間違い1:Sanを大文字にする

× Dear Tanaka-San,

おすすめは次の書き方です。

○ Dear Tanaka-san,

間違い2:Mr. / Ms. と -san を重ねる

× Dear Mr. Tanaka-san,

正しくは、次のどちらかです。

  • Dear Mr. Tanaka,
  • Dear Tanaka-san,

間違い3:初めての海外相手にいきなり -san を使う

日本文化に慣れていない海外相手には、John-sanSmith-san が不自然に見える場合があります。

初回メールでは、次の書き方が無難です。

  • Dear John Smith,
  • Dear Mr. Smith,
  • Dear Ms. Smith,

女性の敬称で迷う場合はこちらも参考にしてください。

英語メールの -san の使い方まとめ

英語メールで -san は使えます。

ただし、日本語の「さん」をそのまま英語メールに持ち込む表現なので、相手や場面に合わせて使うことが大切です。

-san の使い方まとめ
  • 日本人相手なら Dear Tanaka-san, は使いやすい
  • 海外相手でも、日本企業とのやり取りに慣れている人なら使える
  • 書き方は Tanaka-san のようにハイフン+小文字 san が基本
  • Mr. / Ms. と -san は一緒に使わない
  • 初めての海外相手には Dear Mr. Smith, / Dear John Smith, が無難
  • 迷ったら相手のメールのトーンに合わせる

最初から無理に -san を使う必要はありません。

ビジネス英語メールでは、まず Dear + 名前 を基本にして、相手が -san を使ってきたらこちらも合わせる、という考え方で十分です。

英語メールの宛名全体の使い分けを確認したい場合は、こちらの記事も参考にしてください。