アプリで知り合った相手に、配偶者や恋人がいると分かった。説明は聞きたいけれど、「もうすぐ別れるから」と言われて待ち続けるのもつらい。そんなときは、相手の事情を全部解決してからでなくても、自分が続けるかを決めて構いません。
本人が既婚・交際中だと認め、あなたは関係を終えたいなら、次のように伝えられます。
これは、相手を説得するための質問ではなく、自分の判断を伝える文です。まだ情報が確かでない場合は確認する文を、すでに終えたい場合は終了する文を選びます。脅しや怖さがあるときは、確認や最後の一通を送ること自体を省いてください。
確認したいなら、現在の関係だけを一度聞く
古い写真を見た、第三者から話を聞いた、プロフィールの説明と会話が食い違った。こうした段階では、本人が認めた事実と、まだ確かでない情報を分けます。あなたが答えを聞きたいと思い、連絡を続けても不安がない場合は、短く現在の状況を尋ねられます。
currentlyは「現在」、in a relationship with someone elseは「ほかの人と交際している」という意味です。過去の交際歴や相手の名前まで尋ねる文にはしていません。
ただし、返答を得なければ終われないわけではありません。すでに関係を続けたくないなら、確認の往復を始めず、I’ve decided not to continue.(続けないと決めました)だけで判断を伝えられます。身分証や相手の端末、配偶者の連絡先を提出させるやり取りに進む必要もありません。
結婚や既存の交際相手の発覚ではなく、会い始めの相手と同時進行の有無を話したい場合は、「ほかにも会っている人はいる?」と聞く英語で、現在の状況と今後の約束を分けて確認できます。
答えに合わせて、終える一通を選ぶ
次の4つは、どの場合も自分は続けないと決めた場面の作例です。相手の答えを聞いたら必ず終了すべき、という意味ではありません。また、理由を詳しく書きたくなければ、判断と連絡を終える依頼だけを残せます。
既婚・交際中だと認めた
冒頭の文を使えます。相手が話した関係に合わせて、who is marriedかwho is already in a relationshipのどちらかに絞っても自然です。気持ちとして言えないのに「正直に話してくれてありがとう」を足す必要はありません。
やわらかく終えたい場合も、別の機会を約束しない形にできます。
I wish you well.は締めの挨拶です。相手のしたことを受け入れる約束でも、今後も連絡を取り合う提案でもありません。不要なら外して構いません。
否定されたが、自分は続けないと決めている
否定されたことだけで嘘と決めつけず、かといって納得できたふりもしない文です。「あなたの説明が間違いだ」と証明する議論から、自分の選択へ戻します。
I understand that’s your answer.は「そう答えていることは分かった」という受け取り方です。説明を信じた、事実を確認できた、という意味で使う必要はありません。終了するために、相手へ「嘘だ」と認めさせなくても大丈夫です。
「複雑なんだ」と言われた
It’s complicated.だけでは、現在どのような関係なのか分かりません。あなたが曖昧な状態で続けたくないなら、事情を聞き切る約束をせずに終えられます。
この文は、相手の事情を理解できないと非難するものではありません。「自分がこの条件で続けることは選ばない」という伝え方です。相手が複数の関係について合意があると説明した場合も、それがあなた自身の望む関係かは、別に考えられます。
「もうすぐ別れる」「離婚するつもり」と言われた
相手の将来の予定を聞いたことと、あなたが待つと約束することは別です。予定が実現するかを見届ける役割まで引き受けたくないなら、待たないことを明確にします。
plan toは予定や意思を表しており、すでに終わったという表現ではありません。この返信でも、相手の現在の状況を自分に都合よく読み替えず、待つかどうかだけを自分で決めています。
「今は」「いつか」を残すか、送る前に読み直す
終えると決めているのに、言いづらさからfor now(今のところ)やmaybe later(また後でなら)を入れると、再開を待ってほしいように伝わることがあります。あなたが本当に言いたいことに合わせて削ります。
| 書こうとしている文 | 伝わり得ること | 終えると決めた場合の文 |
|---|---|---|
| I need a break for now. | いったん休むが、再開する可能性がある | I’ve decided to end things here. |
| Let me know when you’re single. | 独身・交際相手のいない状態になったら連絡してほしい | I’m not going to wait. |
| Can we stop talking? | 連絡を終えることへの同意を尋ねる形になる | I don’t want to continue this conversation. |
本当に考える時間が欲しいなら、一時的な休止を伝える文でも構いません。ここで大切なのは、相手の返事を穏やかにするために、望んでいない将来の約束を自分の文へ足さないことです。
送る文を選んだら、①未確認のことを断定していないか、②自分が終える判断が入っているか、③本心と違う再開の条件が残っていないか、の3点を読み直してください。
説明が続いても、新しい質問を増やさなくてよい
終了を伝えた後に、長い説明や「最後に会って話そう」という誘いが来ても、一つずつ反論する必要はありません。返信するなら、すでに伝えた判断を短く繰り返します。返信しない選択もできます。
自分の判断を伝えるために、相手の配偶者や恋人へ連絡先を聞き出したり、事情を調べるために会いに行ったりする必要はありません。「説明してもらえればすっきりするかもしれない」と思っても、連絡を続けたいかはその都度、自分の気持ちで選べます。
一人で文面を決めるのが難しければ、信頼できる人に「返信するか迷っている。一緒に整理してほしい」と頼めます。英語なら次のように言えます。
脅しやしつこい連絡があるときは、最後の一通を省く
「職場へ行く」と脅す、個人情報を持ち出す、別アカウントから繰り返し接触するといった状況では、終了文を完成させることより、連絡への対応を一人で抱えないことを優先します。送信せず、安全にできる範囲で、届いたメッセージ・プロフィール・日時を保存し、利用中のサービスの通報やブロック機能、相談先を確認してください。記録のために危険なやり取りを続ける必要はありません。
通報する場合は、実際に起きた行動と、まだ確かでないことを分けて伝えます。たとえばTinderの通報案内では、理由と具体的な情報を正確に記載するよう説明されています。相手を罰するための推測や、確認していない話を付け足さないようにします。
日本国内で今すぐ危険がある場合は110番、緊急ではない安全上の相談は#9110または最寄りの警察署へ。窓口の使い分けは警察庁の相談案内で確認できます。海外にいる場合は、滞在先の緊急通報先や相談窓口を利用してください。
相手の返事がどれほど長くても、あなたがそれと同じ長さで答える必要はありません。伝えるなら、今の自分の判断が分かる一通を選ぶ。送ることが怖ければ、送らずに相談する。そのどちらも選べます。