「数量は120、単価は12.50」と書いても、120本なのか120セットなのかで、届く数も金額も変わります。英語メールで数字を伝えるときは、通貨・数量の単位・単価の基準を、数字と一緒に書くのが出発点です。
たとえば、120 sets at USD 12.50 per setなら「120セット、1セットあたり12.50米ドル」。さらにEach set contains two cables.(1セットにはケーブルが2本入っています)と添えると、合計240本だと読み合わせられます。
以下では、このケーブルの例で、金額の表記から数量の確認メールまでつなげます。数字や梱包条件は説明用なので、使う際は実際の見積書や仕様に合わせて置き換えてください。
金額はUSD 1,000.00のように、通貨を先に決める
米ドルを明確にしたいときは、USD 1,000.00と書けます。この表記では、カンマが3桁区切り、ピリオドが小数点です。通貨コードと数字の間にスペースを入れると、メール本文でも読み分けやすくなります。
| 伝えたい金額 | 表記例 | 確認すること |
|---|---|---|
| 1,000米ドル | USD 1,000.00 | USDで米ドルだと示す |
| 1,000カナダドル | CAD 1,000.00 | 同じ「ドル」でも通貨コードが違う |
| 1,000豪ドル | AUD 1,000.00 | USDへ置き換えない |
| 100,000円 | JPY 100,000 | 円の例に機械的に.00を足さない |
USD・CAD・AUD・JPYは、ISO 4217の通貨コードを管理するSIXの一覧で確認できます。通貨が決まっている文脈では$1,000.00とも書けますが、複数のドル通貨を扱う相手には、記号だけよりコードを添えたほうが明確です。
一方、相手の資料にある1.000,00を、自分の書式へ見た目だけで直すのは避けます。ピリオドとカンマの役割は書式によって変わるため、特に1.200のような数字は、1,200なのか1.2なのか確認が必要です。
数字を言葉でも示すと、同じ区切り記号を使って聞き返すより、確認したい違いが伝わります。通貨がすでに明記されていれば、2文目は不要です。社内システムへ入力する際は、メールの表記をそのまま貼る前に、その欄が求める形式も確認します。
pcs・units・setsは、何を一つと数えるかが違う
120 pcsと120 setsは同じ意味ではありません。個々の部品を数えるのか、部品をまとめたセットを数えるのかで数量が変わります。初めての相手には、略語だけで済ませず、120 cablesや120 sets, with two cables per setのように品名や中身を添えると確認しやすくなります。
| 表記 | この例での読み方 | 補うとよい情報 |
|---|---|---|
| pieces / pcs | 個々の品物の個数 | 何の部品か。ケーブルならcablesと具体化する |
| units | 製品などを数える単位 | 1 unitが本体1台か、付属品込みの商品か |
| sets | 決められた中身の一組 | 1セットに何がいくつ入るか |
| boxes | 箱の数 | 1箱に何セット入るか |
| lots | ひとまとまりとして扱う量 | 1 lotの数量や構成。固定の個数だと思わない |
相手がすでに使っている単位を、読みやすそうという理由で別の単語へ置き換えないようにします。unitsの意味が不明なら、Does one unit mean one cable or one set of two cables?(1 unitとはケーブル1本ですか、それとも2本入りの1セットですか)と聞けます。
重量や寸法の単位記号にも区別があります。5 kgや20 mmのように、数字と記号の間を空け、複数でもkgsやmmsにはしません。kgの大文字・小文字も保ちます。これはNISTのSI単位の表記案内に沿った書き方です。品物を数えるsetsの複数形とは分けて考えます。
数量・単価・小計を、同じ単位で掛け合わせる
2本入りのケーブルセットを120セット、1セット12.50米ドルで購入する例です。箱には20セットずつ入るとします。読み合わせたい数字を並べると、次のようになります。
| 項目 | 英語での記載 | 意味・計算 |
|---|---|---|
| セット数 | Quantity: 120 sets | 購入するのは120セット |
| セットの中身 | Contents: two cables per set | 1セットにケーブル2本 |
| ケーブルの総数 | Total cable count: 240 cables | 120セット×2本 |
| 単価 | Unit price: USD 12.50 per set | 1本ではなく、1セットの価格 |
| 商品小計 | Goods subtotal: USD 1,500.00 | 120セット×USD 12.50 |
| 梱包 | Packing: 20 sets per box; six boxes | 120セット÷20セット |
240 cables × USD 12.50と計算すると、1セットの価格を1本の価格として掛けてしまいます。単価の後ろにper setを書くのは、この取り違えを防ぐためです。
goods subtotalは、この商品の小計です。送料・税金・その他費用まで含む最終支払額を示すなら、何を含むかを別に確認します。「Total: USD 1,500.00」だけでは、商品分の合計か、すべて込みの金額かが曖昧になります。
数字の内訳を伝えるメールと、発注前に読み合わせるメール
以下は、すでにケーブルセットの話をしている相手へのメールです。件名、宛名、署名、数字を実際の内容に置き換えて使います。最初のメールは売り手からの数字の説明、次のメールは買い手からの理解確認です。
Dear [相手の名前],
To clarify the figures we discussed, the quantity is 120 sets, with two cables in each set. This makes 240 cables in total.
The price is USD 12.50 per set, so the goods subtotal is USD 1,500.00. This subtotal does not include shipping or taxes.
The sets will be packed in six boxes, with 20 sets per box.
Please let me know if you need any further clarification.
Best regards,
[自分の名前]
[相手の名前] 様
お話しした数字について補足します。数量は120セットで、各セットにケーブルが2本入っています。ケーブルは合計240本です。
価格は1セットあたり12.50米ドルなので、商品小計は1,500.00米ドルです。この小計には送料と税金は含まれていません。
1箱あたり20セットで、6箱に梱包します。
さらに確認が必要な点があれば、お知らせください。
よろしくお願いいたします。
[自分の名前]
この例では送料と税金を含まない設定です。実際には含む見積もりなら、その一文をそのまま使わず、含まれる費用に合わせて直します。見積書そのものを添付する場合の書き出しは、見積書を送付する英語メールで確認できます。
Dear [相手の名前],
Before we place an order, could you confirm that we have understood the figures correctly?
Quantity: 120 sets, with two cables per set (240 cables in total)
Unit price: USD 12.50 per set
Goods subtotal: USD 1,500.00, excluding shipping and taxes
Packing: 20 sets per box, for a total of six boxes
Please also confirm the shipping charge and any applicable taxes so that we can check the final total. We have not placed an order yet.
Best regards,
[自分の名前]
[相手の名前] 様
注文を出す前に、数字の理解が正しいか確認していただけますか。
数量:120セット、1セットにケーブル2本(合計240本)
単価:1セットあたり12.50米ドル
商品小計:1,500.00米ドル、送料・税金別
梱包:1箱20セット、合計6箱
最終的な総額を確認できるよう、送料と適用される税金もお知らせください。まだ注文は出していません。
よろしくお願いいたします。
[自分の名前]
Before we place an orderとWe have not placed an order yet.で、このメールでは数字を確認している段階だと伝えています。実際に注文する場合は、自社の発注手順に従って注文内容を送ります。
送信前は、数字だけを縦に読み直す
英語全体を読み直した後に、数字のある行だけをもう一度確認します。特に、次の5点をそろえると、表と本文の食い違いを見つけやすくなります。
- 通貨:本文も添付資料も、USDなど同じ通貨になっているか。
- 区切り:小数点と桁区切りを取り違えていないか。曖昧な数字は確認したか。
- 数量:セット数・中身の個数・箱数を、それぞれ別の数字として書いたか。
- 単価:per setなどの基準と、掛ける数量の単位が合っているか。
- 合計:商品小計なのか、送料などを含む最終総額なのか分かるか。
すでに発行された請求書に誤りがある場合は、曖昧な表記の確認だけで終えず、請求書の該当箇所と正しい内容を示して訂正を依頼します。これから数字を伝えるときは、まず「何を一つと数え、その一つがいくらなのか」を一文にすると、数量と金額をそろえやすくなります。