仕事ではよく話す同僚と、休日にも会ってみたい。ただ、仕事の付き合いだと思って無理に参加してほしくはない。そんなときは、話が合った具体的なきっかけと、仕事とは別の予定であることを伝えて誘います。

共通の趣味から、私的な予定へ誘う
I enjoyed talking about books with you at lunch. I’m planning to visit the bookshop by the station on Saturday afternoon. Would you like to join me for about half an hour?

お昼に本の話ができて楽しかったです。土曜の午後、駅のそばの書店へ行くつもりなんですが、30分くらい一緒にどうですか?

友達になれるかは、英文の巧さだけでは決まりません。会いたい相手にも、一緒に過ごしたいかを選んでもらいます。ここでは、同じ職場で働き続ける二人が、私的な誘いを出し、断られた後や親しくなった後も仕事をしやすくするための英語を扱います。会話はすべて作例です。

誘う前に、仕事の予定と間違われない形にする

同僚への Let’s meet after work.(仕事の後に会いましょう)だけでは、作業の相談なのか食事なのか分かりません。会社の会議招集のような文面や、先に予定を押さえるカレンダー招待を使う前に、何をする私的な予定なのかを伝えます。

決めておきたいのは、目的、参加する人、場所と時間、費用です。「チームで行く」と書くなら、本当にチームの予定なのか、自分と数人の私的な予定なのかを分けます。会社が主催する行事なら、自分の判断で任意参加や費用負担を約束せず、案内された条件を確認してください。

誘われた側で判断できないときは、参加を答える前に、次のように尋ねられます。

仕事の予定かどうかを先に確認する
Just to check, is this a work meeting or a social get-together?

確認ですが、これは仕事の打ち合わせですか、それとも仕事とは別の集まりですか?

social get-togetherは交流のための集まりです。会社主催の懇親会もあり得るので、この答えだけで参加条件まで分かったことにはしません。必要なら、Is it organized by the company?(会社が主催するものですか?)と続けます。

部署や役職の違いに合わせて、誘いの情報を足す

同じ部署なら、普段の雑談から一つだけ広げる

お昼休みに趣味の話が続く相手なら、その話題から短い予定へつなげます。冒頭の書店への誘いもこの形です。約束ができたら、仕事用の連絡先しか知らなくても、いきなり私用の番号を要求する必要はありません。

予定の連絡方法を相手に選んでもらう
What would be the best way to confirm the time with you? We can also check in at lunch on Friday.

時間の確認は、どの方法で連絡するのがよいですか?金曜のお昼に直接確認しても大丈夫です。

会社の連絡手段を私的な予定に使えるかは職場のルールに合わせます。相手が私用のSNSを教えたくない場合も、昼休みに話せば済むならそれで十分です。

別部署なら、誘う理由と誰が来るかを一緒に示す

仕事で接点はあるものの、普段の予定を知らない相手には、共有した話題を添えます。複数人の予定なら、人数と顔ぶれを曖昧にしません。

別部署の同僚を、趣味の合う人との食事へ誘う
You mentioned that you enjoy photography. Sam, Alex, and I are having lunch at the café across the street on Saturday at noon. Would you like to join us? We’re each paying for our own lunch, and we’ll probably finish around one.

写真が好きだと話していましたよね。土曜の正午に、SamとAlexと私で向かいのカフェへランチに行きます。一緒にいかがですか?食事代はそれぞれ自分で払い、1時ごろには終わる予定です。

ここでは、相手もSamとAlexを知っている設定です。知らない相手なら、どんな知り合いかも補います。「みんな来る」と参加を促すために人数を増やして見せたり、後から一対一の予定へ変えたりしないでください。顔ぶれが変わったときは、改めて伝えます。

役職の差があるなら、断れるという言葉を行動でも守る

上司が部下へ声をかける場面では、No pressure.を付けても、相手が断りにくく感じることがあります。部下から上司を誘う場合も、職場での役割がなくなるわけではありません。個別に何度も誘うのを避け、返答を保留・拒否された後に、業務上の態度を変えないことまで考えます。

役職の違う同僚へ、私的なグループの予定を伝える
A few of us who enjoy sketching are meeting at the park café on Sunday from ten to eleven. It’s a personal plan, and there won’t be any work discussion. If you’d like to join, let me know by Friday. If I don’t hear from you, I’ll assume you’re not joining.

スケッチが好きな何人かで、日曜の10時から11時に公園のカフェで会います。私的な予定で、仕事の話をする場ではありません。参加したければ金曜までに教えてください。返事がなければ、今回は参加しないものとしておきます。

実際にそのような私的な予定がある場合の例です。参加者の名前、各自の飲み物代なども、相手が判断できるよう添えます。グループなら必ず気楽になる、と決めず、返事を取り立てないことが大切です。

自分が評価や業務配分に関わる立場なら、親しくなることを仕事上の便宜と結びつけないよう、誘う必要があるかから考えます。参加しない人も仕事に必要な情報を同じように受け取れる状態にし、私的な席で業務の重要事項を決めないようにします。

会っている間に仕事の話が続いたら、話題を切り替える

共通の話題が仕事だからこそ、休日も案件の相談で終わることがあります。少し雑談したいだけなら、「仕事の話は絶対禁止」と宣言するより、今は何を話したいかを伝えます。

業務の相談を職場へ戻して、趣味の話へ移る
Could we leave the project discussion for Monday? I’d like to switch off from work for a bit. How did your photography class go?

プロジェクトの相談は月曜に回してもいいですか?少し仕事から離れて過ごしたくて。写真教室はどうでしたか?

switch off from workは、仕事から意識を離して休むという意味です。月曜で間に合う通常の相談を想定しています。急ぎの業務連絡が必要なら、私的な集まりの参加者だけで処理せず、職場で決めた連絡先へ戻します。

仕事の愚痴を話せるようになっても、顧客情報や他の同僚の私生活を話してよいことにはなりません。「同僚だから知っているはず」と判断せず、その場で扱ってよい内容かを確かめます。

私生活の話は、職場で話してよいかを別に確かめる

休日に聞いた話を、翌朝のチーム雑談で披露するのは避けたい場面があります。本人が自分に話したことと、部署の人へ話してよいことを分けます。

話題や行動共有する前の考え方
自分の趣味や行った店自分が話したい範囲を選ぶ。他の人の予定まで一緒に話さない
同僚の交際・家族・体調・転職の話私的に聞いただけなら、職場へ持ち込まない
一緒に出かけた写真撮影、社内チャットへの共有、SNSへの投稿を別々に確認する
顧客や案件に関する情報友情では共有範囲を決めない。業務のルールへ戻す
写真をチームへ見せてよいか確認する
Would you be comfortable with me sharing this photo in the team chat? I’ll keep it to myself unless you say yes.

この写真をチームのチャットで共有しても大丈夫ですか?よいと言ってもらうまでは、自分の手元だけにしておきます。

写っている人が複数なら、それぞれに確認します。また、ここで社内チャットへの共有を認めてもらっても、SNSへ投稿する許可まで得たことにはしません。

自分が話した内容を職場へ持ち込んでほしくないときは、I’d prefer to keep what I said about my family out of our conversations at work.(家族について話したことは、職場での話題にしないでほしいです)と、対象を明確にできます。

断られたら、翌日はいつもの業務連絡へ戻る

同僚だからこそ、断った後も一緒に働きます。相手が「仕事と私生活を分けたい」と言ったら、別の日や短い時間を提案し直すより、その希望を受け取ります。

仕事外では会わないという返事を受け止める
Coworker: Thanks for asking, but I prefer to keep work and my personal life separate.

You: Of course. Thanks for letting me know. See you on Monday.

同僚:誘ってくれてありがとう。でも、仕事と私生活は分けておきたいんです。

あなた:もちろんです。教えてくれてありがとう。月曜にまた。

月曜になってから、「本当は何をしていたの?」「気まずくなってない?」と再び説明を求める必要はありません。Morning! I sent the updated file to the team folder.(おはようございます。更新したファイルをチームのフォルダに送りました)のように、実際の用件をいつもの調子で伝えます。

相手から別の日を提案されたなら、その日程を相談できます。返事が曖昧なままなら、参加する前提で予約したり、周りの同僚に説得を頼んだりせず、いったん誘いを終えます。

友達になりたい気持ちは、一度具体的に誘うことで伝えられます。その後は、参加の返事だけでなく、話したい範囲や連絡方法も相手に選んでもらう。仕事では普通に協力し、私生活の交流はお互いに望む分だけ増やしていきましょう。