同じ職場の人が、断った後も個人的な誘いを続け、退勤時に出口で待っている。趣味の集まりで、別々に帰りたいと伝えても後をついてくる。連絡先をブロックするだけでは、次に顔を合わせる不安がなくならないことがあります。

英語でうまく断り直すことより、上司・人事・主催者などへ、起きたことと必要な対応を伝えることを優先できます。本人へ直接伝えることも、証拠を全部そろえることも、相談を始める条件ではありません。付きまといが続くのは、あなたの英語力や断り方の責任ではありません。

今、危害を加えられそう、待ち伏せされて身動きが取れないなどの緊急時は、メール作成を中断し、可能なら安全な場所へ移って助けを求めてください。日本の警察への緊急通報は110、緊急でない相談は最寄りの警察署または#9110です。日本以外では、その場所の緊急番号・相談窓口を使います。番号の区別は警察庁の案内で確認できます。

ここでは、成人が職場や趣味のコミュニティで相談するための英語を扱います。英文と場面は説明用の例で、実際に起きた内容へ置き換えて使います。安全情報は編集部調べとして2026年9月12日に公的情報を確認しています。

本人へ伝える文と、組織へ相談する文を分ける

本人へ連絡すると怖い、相手が怒っている、すでに何度も接触されている。その場合は、次の本人向け英文を使わず相談へ進めます。直接話すために二人で会ったり、最後の返事を送るために連絡を再開したりする必要はありません。

まだ希望を伝えておらず、安全に送れる状況なら、行動を限定した短い文にできます。以下は、業務連絡は会社のメールに限り、私的な連絡と退勤時の待ち受けをやめてほしい場合です。

本人へ伝える場合の一文
Please keep our communication work-related and use company email. Do not send me personal messages or wait for me after work.

連絡は業務に関する内容だけにし、会社のメールを使ってください。個人的なメッセージを送ったり、仕事の後に私を待ったりしないでください。

この文を送れば止まると保証するものではありません。会社のメールでも直接の接触を避けたいなら、自分で連絡経路を決め切らず、担当者を介する方法を組織へ相談できます。ブロックやミュートをどう使うかも、実際の接触状況を伝えて相談してください。

オンラインだけで続くメッセージの整理は、しつこい英語メッセージへの対応で扱っています。ここからは、同じ場所で顔を合わせる状況を第三者へ伝えます。

職場への報告は、日時・行動・求める対応を書く

上司に相談しづらいときや、上司自身が相手であるときは、人事や別の相談窓口へ連絡できます。厚生労働省のあかるい職場応援団も、上司へ相談できない場合の人事・社内窓口、社外の相談先を案内しています。

次の例では、9月8日に個人的な誘いを断った後、9日と11日に退勤時の接触があり、帰宅を不安に感じています。希望する対応は、私的な接触を止めるための対応と、今後の連絡方法を担当者と決めることです。

人事・相談担当者へのメール
Subject: Request for support regarding repeated unwanted contact

Dear [相手の名前],

I am writing to report repeated unwanted contact from [person's name], who works in [department].

On 8 September, I told them that I did not want to meet outside work. On 9 and 11 September, they approached me at the office exit after my shift and asked to walk home with me. I declined on both occasions.

I am concerned about my safety when leaving work. I would like support to prevent further personal contact and to agree on a safe way to handle any necessary work communication.

Please let me know who will handle this report, what can be done now, and when I can expect an update. Please also explain who would need to receive the information in this report and how my privacy will be protected.

I can be contacted safely at this email address.

Best regards,
[自分の名前]

件名:繰り返される望まない接触についての支援のお願い

[相手の名前]様

[部署]に勤務する[接触してくる人の名前]から、望まない接触が繰り返されているため報告します。

9月8日、勤務外で会う意思はないと伝えました。その後、9月9日と11日、退勤時に会社の出口で声をかけられ、一緒に歩いて帰ろうと言われました。どちらの日も断りました。

退勤時の安全に不安があります。これ以上の私的な接触を防ぐための対応と、必要な業務連絡を安全に行う方法を決めるための支援をお願いしたいです。

この報告を担当する方、今できる対応、次の連絡をいただける時期を教えてください。また、この報告内容を誰に共有する必要があるのか、私のプライバシーをどのように保護するのかもご説明ください。

このメールアドレスであれば、安全に連絡を受けられます。

よろしくお願いいたします。
[自分の名前]

repeated unwanted contactは「繰り返される、望んでいない接触」です。報告の段階で、犯罪名や相手の動機を自分で断定する必要はありません。「出口にいた」だけでなく、声をかけられた内容、断ったことなど、実際に分かる行動を書きます。

まだ本人へ断っていないなら、断ったという文は入れません。日時が正確でなければaround 6 p.m.(午後6時ごろ)のように概数と分かる形にします。相談に使うメールを相手が見られる可能性があるなら、最後の「このアドレスは安全です」もそのまま使わず、安全な連絡手段を窓口と相談してください。

趣味の主催者には、次の参加で必要な対応を頼む

主催者への報告では、どの集まりで起きたかに加え、次回までに何を確認したいかを伝えます。「気をつけて見ていてください」だけでなく、個人情報を共有しないこと、会場で頼れる担当者、必要な距離の確保などを具体的に相談できます。

集まりの主催者へのメール
Subject: Safety concern at [group name] meetings

Dear [相手の名前],

I need to report unwanted contact from [person's name] at our group meetings. After the meetings on 4 and 11 September, they followed me from the venue even though I said I wanted to leave on my own.

I do not feel safe attending without support. Before the next meeting, could you tell me what steps you can take to prevent further contact at the venue and who I can approach if it happens again? Please do not share my contact details or attendance plans with them.

I do not want a one-to-one meeting with this person. Please discuss any proposed response with me before arranging a meeting involving them.

Please confirm that you have received this report and let me know when you can respond.

Best regards,
[自分の名前]

件名:[グループ名]の集まりでの安全上の懸念

[相手の名前]様

集まりで[接触してくる人の名前]から望まない接触を受けているため報告します。9月4日と11日の集まりの後、一人で帰りたいと伝えたにもかかわらず、会場から後をついてこられました。

支援がないまま参加することに不安があります。次回の集まりまでに、会場でこれ以上接触されないようどのような対応ができるか、再び起きた場合は誰に助けを求めればよいかを教えていただけますか。私の連絡先や参加予定を、その人へ共有しないでください。

その人と二人きりで話すことは望んでいません。その人を交えた話し合いを設定する前に、どのような対応を考えているか私に相談してください。

この報告の受領と、お返事をいただける時期をお知らせください。

よろしくお願いいたします。
[自分の名前]

主催者から「二人で話せば解決する」と言われても、その提案を受ける必要はありません。次のように、接触を避けるための対応を求め直せます。

二人での話し合いを提案されたら
I do not feel safe meeting with them. I am asking for help to prevent further unwanted contact. Please explain what other support is available.

その人と会うことに安全上の不安があります。これ以上の望まない接触を防ぐための支援をお願いしています。ほかにどのような対応が可能か教えてください。

運営への報告だけで安全が確保されたと考えず、対応が分かるまで参加を見送る選択もできます。これは、あなたが活動の場を失って当然という意味ではありません。続けて参加するために何が必要かも、支援者と相談してよい内容です。

記録は、起きたことを安全に残せる範囲でよい

報告メールとは別に、一件ずつ記録すると説明を補いやすくなります。見たこと・言われたことと、自分が感じた不安を分けて残します。相手の意図が不明なら、不明のままで構いません。

記録する欄説明用の記入例
Date / time:日時11 September, around 6 p.m./9月11日午後6時ごろ
Place:場所Office exit/会社の出口
What happened:起きたことAsked to walk home with me. I declined./一緒に帰ろうと言われ、断った
Words used:言われた言葉覚えている範囲。正確な引用か、要旨かも記す
Witness / existing record:目撃者・手元の記録分かる場合だけ。届いたメッセージなどの保存場所
Impact / action:影響・取った対応Felt unsafe leaving. Contacted HR./帰るのが怖くなり、人事へ相談した

記録を増やすために会う、返信する、相手を追う必要はありません。端末や保存先を相手が見られる状況なら、保存方法も支援者へ相談します。日時や回数を思い出せないからといって、相談を遅らせないでください。

警察庁の被害相談の案内では、相談時点で証拠や記録がある場合の持参を勧めています。何もそろっていない段階でも、一人で抱えず、今起きていることから話せます。

返事を待てない不安は、別の相談先へ伝える

人事や主催者へのメールは、緊急通報の代わりにはなりません。危険が迫っているなら返信期限を待たず、近くの人や警備担当、所在地の緊急窓口へ助けを求めてください。

その場で助けを求める
I do not feel safe. That person has been following me. Please stay with me and help me contact the police.

安全ではないと感じています。あの人につきまとわれています。一緒にいて、警察へ連絡するのを手伝ってください。

緊急でない場合も、日本では警察署や#9110へ相談できます。窓口や支援制度は警察庁の相談窓口一覧から確認できます。職場の問題として社外へ相談したいときは、総合労働相談コーナーなどの案内も利用できます。

相談相手には、どこまで共有されるか、安全に受け取れる連絡方法、次の対応を確認します。「絶対に誰にも知られない」とは決めつけず、必要な情報共有の範囲を聞いてください。何という行為に当たるかを自分だけで判断するより、起きた事実と「次に会うのが怖い」という今の状態を伝えるところから始められます。