


結論
担当者変更を知らせるときは、まずI am writing to inform you that I will be handing over this account to my colleague, [Name].(この担当を同僚の[名前]に引き継ぐことになりました)と伝えるのが定番です。後任紹介はMy colleague [Name] will be your new point of contact.(今後は同僚の[名前]が新しい窓口になります)が自然。「担当者が変わる」を直訳した I will change my charge は通じません。hand over(引き継ぐ)と point of contact(窓口)をセットで覚えておきましょう。
担当者変更を知らせる英語メールの基本
担当者変更のメールで大切なのは、「誰が」「いつから」「誰に代わるのか」を、相手に不安を与えないトーンで簡潔に伝えることです。日本語では「担当が変わります」で済みますが、英語では動詞の選び方ひとつで印象が大きく変わります。まずは土台となる考え方と、そのまま使える結論フレーズを確認しましょう。
まず使える結論フレーズ
担当者変更の連絡は、大きく分けて「引き継ぎの事実を伝える文」と「後任を紹介する文」の2つで構成されます。次の2文をベースにすれば、ほとんどの場面に対応できます。
Kenji will be your new point of contact from August 1.
8月1日より、佐藤が新しい窓口を務めます。
ポイントは、動詞に hand over(手渡す=引き継ぐ)を使うことと、後任を point of contact(連絡窓口)と表現することです。account は「担当している取引・案件」を指し、ビジネスで広く使われます。この2文を丸ごと覚えておけば、名前と日付を差し替えるだけで通知メールが完成します。
丁寧度別の言い換え
相手との関係性や、社内向けか社外向けかによって、同じ内容でもトーンを調整したいものです。下の表で丁寧度の目安をつかんでおきましょう。
| 丁寧度 | 引き継ぎを伝える表現 | 使う場面 |
|---|---|---|
| カジュアル(社内・近い関係) | I’m handing over my accounts to Kenji. | 同僚・気心の知れた取引先 |
| 標準(一般的な取引先) | I will be handing over this account to my colleague, Kenji. | 通常のビジネスメール全般 |
| フォーマル(重要顧客・初めての通知) | I am writing to inform you that responsibility for your account will be transferred to my colleague, Kenji. | 役員宛・格式を重んじる相手 |
迷ったら標準の表現を選べば失礼になりません。フォーマル度を上げたいときは、be handing over を will be transferred to(〜へ移管されます)に置き換えると、より落ち着いた響きになります。
担当者変更を知らせるメールの書き方
フレーズが揃ったら、次はメール全体の組み立てです。件名・本文・結びの3ブロックに分けて、それぞれ何を書くべきかを整理します。
件名の書き方
件名は、開かなくても内容がわかることが最優先です。「担当変更」と「案件名(または会社名)」を入れると、相手が後から検索する際にも見つけやすくなります。
Handover Notice: New Point of Contact from August 1
引き継ぎのご連絡:8月1日より新しい窓口となります
本文に入れるべき要素
本文は次の順番で組み立てると、過不足なく伝わります。この流れはそのままテンプレートとして使えます。
- 引き継ぎの事実を伝える:自分が担当を離れること、後任がいることを最初に述べます。
- 後任者と開始日を紹介する:後任の名前・役職・いつから対応するかを明記します。
- 連絡先を案内する:後任のメールアドレスや電話番号を添えて、相手が困らないようにします。
- これまでの感謝を伝える:取引への感謝を一言添えると、印象が大きく良くなります。
お客様宛ての書き出しに迷ったときは、こちらの記事も参考になります。
結び・署名前の一文
結びでは、引き継ぎ後もスムーズに連絡が取れる安心感を伝えます。次の一文を署名の前に置くと、丁寧にまとまります。
Thank you for your continued support, and I wish you all the best.
これまでのご厚情に感謝申し上げますとともに、今後のご発展をお祈りいたします。
担当者変更を知らせる場面別英語例文
ここからは、立場ごとの全文例を見ていきます。自分が抜けるのか、後任を紹介するのか、新担当として名乗るのかで、書くべき内容が変わります。
自分が担当を外れる場合
異動・退職・担当替えなどで自分が窓口を離れるときの、全文メールです。Dear から Best regards までそのまま使えます。
I hope this email finds you well.
I am writing to inform you that I will be handing over this account to my colleague, Kenji Sato, as I will be moving to a new role within the company. Kenji will be your new point of contact from August 1.
He is fully briefed on our recent projects, so you can expect a smooth transition. Please feel free to reach out to him at kenji.sato@example.com for any future inquiries.
It has been a great pleasure working with you. Thank you for your continued support, and I wish you all the best.
Best regards,
Yui Manaka
お世話になっております。
このたび社内で新しい役割に移ることになり、本件を同僚の佐藤健二に引き継ぐこととなりましたのでご連絡いたします。8月1日より、佐藤が新しい窓口を務めます。
これまでの案件については十分に引き継いでおりますので、スムーズに対応できるかと存じます。今後のお問い合わせは kenji.sato@example.com 宛てに佐藤までお気軽にご連絡ください。
ご一緒にお仕事ができ、大変光栄でした。これまでのご厚情に感謝申し上げますとともに、今後のご発展をお祈りいたします。
敬具
真中 結
後任を紹介する場合
上司や現担当者が、後任者を取引先に「紹介する」立場で書くパターンです。後任の人柄や強みを一言添えると、相手も安心します。
Kenji has extensive experience in this field, and I am confident that he will serve you well.
Please do not hesitate to contact him directly at kenji.sato@example.com.
佐藤はこの分野で豊富な経験があり、きっとお役に立てるものと確信しております。
ご用の際は kenji.sato@example.com まで、佐藤へ直接ご連絡ください。
ここで使った take over as your account manager(御社の担当マネージャーを引き継ぐ)は、後任紹介で非常によく使う表現です。take over は「(役割や仕事を)引き継ぐ」という意味で、hand over(渡す側)と対になる動詞です。
新担当者として挨拶する場合
後任者本人が、初めて取引先に挨拶するパターンです。前任者への感謝と、今後の意気込みを簡潔に伝えます。
I have received a thorough handover and am fully up to speed on your account.
I look forward to working with you and will do my best to support you going forward.
しっかりと引き継ぎを受けており、御社の案件は十分に把握しております。
ご一緒にお仕事ができることを楽しみにしております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
自己紹介や新任の挨拶をもっと詳しく学びたい方は、専用の記事も用意しています(本文末尾の関連記事を参照)。ここでは「後任として名乗る」ことに絞っています。
担当者変更で使える英語フレーズ
全文が書けるようになったら、細部を自在に言い換えられるようフレーズの引き出しを増やしておきましょう。短文とフォーマル表現に分けて紹介します。
そのまま使える短文フレーズ
- I will be handing over my responsibilities to Kenji.(私の業務を佐藤に引き継ぎます)
- Kenji will be taking over from me.(佐藤が私の後任となります)
- Your new point of contact will be Kenji Sato.(新しい窓口は佐藤健二になります)
- Please direct any future correspondence to Kenji.(今後のご連絡は佐藤宛てにお願いします)
- Kenji is copied on this email for a smooth handover.(スムーズな引き継ぎのため、佐藤をCCに入れています)
フォーマルにしたいときの表現
役員宛てや正式な通知では、動詞を少し硬めに置き換えます。次の対応表を目安にしてください。
| 標準表現 | フォーマル表現 |
|---|---|
| Kenji will take over your account. | Responsibility for your account will be transferred to Kenji. |
| Please contact Kenji from now on. | We kindly ask that you direct all future correspondence to Kenji. |
| Thank you for working with me. | We sincerely appreciate your continued business and cooperation. |
担当者変更メールでよくある間違い
担当者変更のメールは、日本語の発想をそのまま英語にすると不自然になりがちな箇所がいくつもあります。代表的なつまずきを見ておきましょう。
日本語直訳で不自然になる表現
「担当を変える」を直訳したものですが、charge に「担当」の意味を持たせてこう言うことはできず、英語としてほぼ通じません。○ I will be handing over my responsibilities.(私の業務を引き継ぎます)のように、hand over を使うのが自然です。
person in charge(担当者)自体は間違いではありませんが、通知メールではやや硬く事務的に響きます。○ Your new point of contact is Kenji.(新しい窓口は佐藤です)のほうが、取引先へのメールとして温かみがあり自然です。
× I retire from this project.
retire は「退職・引退する」の意味が強く、単に担当を外れる場面では大げさです。○ I will be stepping down from this project.(このプロジェクトの担当を退きます)や、○ I will be handing over this project. を使いましょう。
相手に誤解されないための注意点
担当者変更は、相手に「サービスの質が下がるのでは」「放り出されるのでは」という不安を抱かせやすい連絡でもあります。次の3点を意識すると、誤解を防げます。
- 開始日を必ず明記する:「いつから」が曖昧だと、相手はどちらに連絡すべきか迷います。from August 1 のように具体的な日付を入れましょう。
- 引き継ぎ済みであることを伝える:He is fully briefed(十分に引き継いでいます)の一言で、相手の不安は大きく減ります。
- 連絡先を必ず添える:新しいメールアドレスがないと、相手は自分で探す手間が生じます。窓口情報はセットで書くのが鉄則です。
まとめ
担当者変更のメールは、hand over(引き継ぐ)・take over(引き継ぐ=受ける側)・point of contact(窓口)の3語を軸にすれば、立場が変わっても同じ骨組みで書けます。直訳の I will change my charge を避け、開始日・引き継ぎ済みの旨・新しい連絡先の3点を必ず入れることが、相手に安心してもらうコツです。
テンプレートの使い回し方
本記事の全文メールは、次の3か所を差し替えるだけで、そのまま実務に使えます。
- 後任者の名前:Kenji Sato を実際の後任名に置き換えます。
- 開始日:from August 1 を実際の引き継ぎ日に変更します。
- 連絡先:kenji.sato@example.com を後任のメールアドレスに差し替えます。
「自分が抜ける」「後任を紹介する」「新担当として名乗る」の3テンプレを保存しておけば、次に担当変更があってもすぐに対応できます。
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