


結論
返信がない相手へのフォローは、I’m just following up on my previous email.(先日のメールの件で、あらためてご連絡しました)を基本形にします。理由を問い詰めず、in case my email was missed(メールが埋もれてしまっていた場合に備えて)と添えるのがコツです。締めは I understand you may be busy, but I’d appreciate an update when you have a moment.(お忙しいところ恐縮ですが、お手すきの際にご状況を教えていただけると助かります)と、相手の都合に配慮する一文で終えます。Why don’t you reply? のような詰問や、Please reply quickly. のような命令口調は避けましょう。
丁寧にお願いしたメールに返信が来ないと、「催促していいのかな」「しつこいと思われないかな」と迷ってしまいますよね。特に期限を決めていない用件だと、どのタイミングで、どんな言葉で送ればいいのか悩むところです。この記事では、支払いの督促でも「回答期限が決まっている催促」でもなく、期限は設けていないけれど返事が来ない相手への、丁寧なフォローアップ・再送に絞って、そのまま使える英語メール例文とフレーズを紹介します。
返信がない時のフォローを英語メールで伝える基本
返信がない相手へのメールは、日本語の「催促」という言葉に引っぱられると、つい強い表現になりがちです。英語では follow up(フォローする)や check in(様子をうかがう)という、やわらかい動詞を使うのが基本です。まずは、この土台になる考え方とフレーズをおさえましょう。
まず使える結論フレーズ
返信がないときのフォローで、いちばん自然でよく使われるのがこの一文です。「先日お送りしたメールの件で、あらためてご連絡しました」という意味になります。
I wanted to check in and see if you had any updates.
その後、何かご状況の進展があればと思い、確認のためご連絡しました。
follow up on ~で「~の件でフォローする・その後の状況を確認する」という意味になります。頭に just を添えると「ちょっと確認まで」という軽いニュアンスになり、催促の圧を下げられます。check in も「元気ですか」的な様子うかがいのニュアンスがあり、相手を追い立てない自然な表現です。
何日待ってから送るか
フォローメールは、早すぎると急かしている印象を、遅すぎると熱意がない印象を与えます。相手や用件にもよりますが、目安を持っておくと迷いません。ビジネスメールでは、次のくらいのペースが一般的です。
| 回数 | 送るタイミングの目安 | トーン |
|---|---|---|
| 1回目のフォロー | 最初のメールから3〜5営業日後 | ごく軽く。埋もれていた前提で |
| 2回目のフォロー | 1回目からさらに1週間後 | もう一段はっきりと。要点を再掲 |
| それ以降 | 2週間以上あけて | 期限や優先度を確認する形に |
金曜の午後や連休前は、メールが埋もれやすいタイミングです。フォローを送るなら、火曜から木曜の午前中など、相手が落ち着いて読める時間帯を選ぶと反応が返ってきやすくなります。なお、あらかじめ回答期限が決まっている場合は、フォローの書き方が少し変わります。その場合は回答期限を催促する英語メール例文もあわせてご覧ください。
返信がない時のフォローメールの書き方
フォローメールは、長く書く必要はありません。「以前送ったメールの件であること」「もう一度要点を伝えること」「相手の都合に配慮すること」の3点を、短くまとめるのが基本です。ここでは件名から結びまで、順番に組み立て方を見ていきます。
件名の書き方
件名は、開かなくても「何のフォローか」が分かるようにします。元のメールに返信する形で Re: を残すと、相手が過去のやり取りをすぐにたどれて親切です。
| 場面 | 件名の例 |
|---|---|
| 元のメールに返信する | Re: Request for Quotation |
| フォローと明示する | Following up: Request for Quotation |
| やわらかく確認する | Just checking in on my previous email |
| 丁寧な念押し | Gentle reminder: Quotation request |
gentle reminder(やんわりとした念押し)は、フォローメールの件名や書き出しで重宝する表現です。ただの reminder よりもやわらかく、「催促しますよ」という圧を感じさせません。
本文に入れるべき要素
フォローメールの本文は、次の順番で組み立てると、失礼にならずに要点が伝わります。特に大切なのは、②で「相手を責めない前提」を示すことです。
- フォローの宣言:I’m just following up on my previous email… と、以前のメールの件だと伝える
- 責めない前置き:in case my email was missed(メールが埋もれていた場合に備えて)と、相手のせいにしない
- 要点の再掲:何をお願いしていたのかを、1〜2文で簡潔に思い出してもらう
- 配慮のお願い:when you have a moment(お手すきの際に)と、相手の都合に合わせる姿勢を見せる
②の「相手のせいにしない前置き」があるだけで、メール全体の印象が大きく変わります。in case my email was missed や in case it slipped through(見落とされていた場合に備えて)は、「あなたが悪いのではなく、たまたま埋もれたのかもしれませんね」という逃げ道を相手に用意する、便利なクッション表現です。
結び・署名前の一文
結びは、返信を急かすのではなく、相手の都合を尊重する一文で締めます。ここが命令口調になると、それまでの丁寧さが台無しになってしまいます。
Thank you very much for your time.
お時間をいただき、ありがとうございます。
I understand you may be busy, but ~(お忙しいとは存じますが)は、催促の前に置くと角が立たない万能フレーズです。返信の依頼も when you have a moment(お手すきの際に)を添えれば、相手のペースを尊重する形になります。署名の書き方に迷ったときは、記事末の関連記事もあわせてご覧ください。
返信がない時のフォローの場面別英語例文
ここからは、実際の場面ごとに使える英語メール例文を紹介します。1回目はごく軽く、2回目は少しはっきりと、そして相手が忙しそうなときはさらに配慮を厚めに——と、状況に合わせて使い分けましょう。
1回目の軽いフォロー
最初のフォローは、とにかく軽く、短く。「催促」ではなく「念のための確認」という体で送るのが鉄則です。件名から署名まで、そのまま使える全文メールで紹介します。
Dear Mr. Smith,
I hope you’re doing well.
I’m just following up on my previous email regarding the quotation for the new order, in case it was missed. I know things can get busy, so no rush at all.
Whenever you have a moment, I’d appreciate a quick update on whether the quotation might be available.
Thank you very much for your time.
Best regards,
Yui Manaka
スミス様
お世話になっております。
先日お送りした、新規注文の見積もりに関するメールの件で、あらためてご連絡いたしました。万一メールが埋もれてしまっていた場合に備えてのご連絡です。お忙しいことと存じますので、どうぞお急ぎになりませんように。
お手すきの際に、見積もりをご用意いただけそうか、簡単にご状況を教えていただけますと幸いです。
お時間をいただき、ありがとうございます。
よろしくお願いいたします。
真中 結
no rush at all(まったく急ぎません)を入れると、1回目のフォローらしい軽さが出ます。in case it was missed で「埋もれていたのかも」という前提を示しているので、相手を責める印象になりません。
2回目のフォロー
1回目から1週間ほど経っても返信がないときは、もう一段はっきりと伝えます。とはいえ、ここでも詰問はしません。「重要な件なので、あらためて」という姿勢で、要点を簡潔に再掲します。
I understand you may be busy, but this is fairly important on our end, so I’d be grateful for an update on the current status when you have a chance.
お忙しいことと存じますが、こちらとしては重要な案件のため、お手すきの際に現在のご状況を教えていただけますと大変助かります。
I wanted to check in again の again で「2回目です」とやんわり示せます。日付(on July 1)を入れて要件を特定すると、相手も過去のメールを探しやすくなります。fairly important on our end(こちらとしては重要)と理由を添えることで、催促に正当性が出て、しつこさが薄れます。
相手が忙しいと配慮する場合
相手が明らかに多忙そうなときや、繁忙期だと分かっているときは、配慮を厚めにします。「返信は落ち着いてからで構いません」という逃げ道を用意しつつ、こちらの用件は残しておくのがコツです。
Whenever things settle down on your side, a brief update on the quotation would be very helpful. Thank you for your patience.
そちらが落ち着かれましたら、見積もりについて簡単にご状況を教えていただけますと大変助かります。お待ちしております。
please don’t feel any pressure to reply right away(すぐに返信しなくて大丈夫です)は、忙しい相手の心理的な負担を下げ、かえって返信をもらいやすくする一文です。whenever things settle down on your side(そちらが落ち着かれたら)も、相手のペースを尊重する温かい表現です。
返信がない時のフォローで使える英語フレーズ
場面別の例文をおさえたら、あとは短いフレーズのバリエーションを持っておくと、状況に応じて組み合わせるだけでメールが完成します。「そのまま差し込める短文」と「相手を責めずに促す言い回し」に分けて紹介します。
そのまま使える短文フレーズ
フォローメールの書き出しや結びに、そのまま差し込める定番フレーズです。
- I’m just following up on my previous email.(先日のメールの件で、あらためてご連絡しました)
- I wanted to check in regarding ~.(~の件で、ご状況を確認したくご連絡しました)
- Just a gentle reminder about my last message.(先日のメールについて、念のためのご連絡です)
- I haven’t heard back yet, so I wanted to reach out again.(まだお返事をいただけていないので、あらためてご連絡しました)
- I’d appreciate an update when you have a moment.(お手すきの際に、ご状況を教えていただけると助かります)
I haven’t heard back(返事をもらっていない)は、You didn’t reply(あなたは返信しなかった)よりもずっと角が立ちません。主語を I にして「私はまだ受け取っていない」と言うことで、相手を責めるニュアンスを消せるのがポイントです。
相手を責めずに促す表現
返信がないと、つい「なぜ?」と言いたくなりますが、そこをぐっとこらえて、相手に逃げ道を残す言い方に変えます。次のような「クッション表現」を覚えておくと便利です。
| 言いたいこと | 責めずに促す英語表現 |
|---|---|
| メール届きましたか | I just wanted to make sure my email reached you. |
| 見落としていませんか | In case my previous email was missed, I’m following up. |
| お返事いただけますか | I’d be grateful for a quick reply at your convenience. |
| 急かすつもりはありません | There’s no rush — whenever works for you is fine. |
at your convenience(ご都合のよいときに)は、返信を依頼するときの丁寧の決め手です。at your earliest convenience とすれば「なるべく早めのご都合のよいときに」と、少しだけ急ぎを匂わせつつ、失礼にならずに伝えられます。
返信がない時のフォローメールでよくある間違い
フォローメールは、日本語の「催促」の感覚のまま英語にすると、思った以上にきつく響いてしまうことがあります。相手との関係を壊さないために、やりがちな間違いをおさえておきましょう。
日本語直訳で不自然になる表現
まず避けたいのが、「なぜ返信をくれないのですか」をそのまま英語にしてしまうパターンです。日本語では軽い気持ちでも、英語の Why don’t you reply? は相手を問い詰める響きになります。
直訳すると「なぜ返信しないの?」という詰問になり、相手を責める強い印象を与えます。理由を問うのではなく、「埋もれていたのかもしれませんね」と逃げ道を示す ○ I’m following up in case you missed my email.(メールを見落とされていた場合に備えて、ご連絡しました)に置き換えましょう。
もう1つ多いのが、「早く返信してください」を Please reply quickly. と訳してしまう間違いです。quickly は命令口調に聞こえ、相手を急かしている印象を与えます。
quickly(早く)は相手を急き立てる響きで、ビジネスメールでは失礼にあたります。丁寧に早めの返信をお願いするなら ○ I’d appreciate your reply at your earliest convenience.(ご都合のつき次第、お返事をいただけますと幸いです)と、相手の都合を立てる形にしましょう。
相手に誤解されないための注意点
フォローメールでは、感情がにじむ表現にも注意が必要です。「まだですか?」という焦りや不満が言葉に出ると、相手との関係がぎくしゃくしてしまいます。
「まだ返信を待っています」は、事実を述べているようでいて、「いつまで待たせるのか」という不満がにじみます。○ I just wanted to check if you had any updates on this.(この件について、何か進展があればと思いご連絡しました)のように、相手の状況を気づかう形にすると角が立ちません。
また、返信がないからといって、短い間隔で何度も送るのは逆効果です。前述のとおり、1回目は3〜5営業日、2回目はさらに1週間ほど間隔をあけ、そのつど「以前の件のフォローである」と分かるようにするのが、相手にとっても自分にとっても負担の少ないやり方です。
まとめ
返信がない相手へのフォローは、「催促」ではなく「そっと思い出してもらう」感覚がコツです。follow up と check in を軸に、相手を責めないクッション表現を添えれば、失礼にならずに返信を促せます。最後に、テンプレートの使い回し方とあわせて読みたい記事を紹介します。
テンプレートの使い回し方
この記事で紹介したフォローメールは、次の4つの部品でできています。用件に合わせて、[ ]の中身を差し替えるだけで、どんな場面にも応用できます。
- フォローの宣言:I’m just following up on my previous email regarding [用件].
- 責めない前置き:in case it was missed / in case my email slipped through
- 配慮の一文:I understand you may be busy, but ~
- 都合を尊重する結び:I’d appreciate an update when you have a moment.
1回目は no rush at all を添えて軽く、2回目は this is fairly important on our end と理由を添えてはっきりと——このメリハリさえ意識すれば、同じ型でトーンを調整できます。一度テンプレートを作っておけば、次からは用件と日付を差し替えるだけで済みます。なお、あらかじめ回答期限が決まっている場合は回答期限を催促する英語メール例文の書き方が役立ちます。
関連記事
こちらから返信が遅れてしまったときのお詫びの伝え方や、英文メールの結びの言い回しは、次の記事で詳しく紹介しています。あわせて読むと、返信にまつわるさまざまな場面で、自信を持ってメールが書けるようになります。


