真中 結
海外の取引先とオンライン会議の時間を決めているんですが、時差があるせいで毎回ややこしくて…。「10時でどうですか?」とだけ書いたら、相手が自分の国の10時だと思って行き違いになりかけたんです。時差って英語メールでどう伝えれば誤解されないんでしょう?

真中 結
「日本時間で」と伝えたくて Japan time is faster って書いたんですけど、なんだか変な英語になっていませんか? There is time difference みたいな言い方も、合っているのか自信がなくて…。

北条 大和
「10時」がどこの時間か、まず書いておこう。相手側の日付が前日になったり、夏時間で時差が変わったりすることもあるよ。会議の日付・相手の都市・タイムゾーンを確かめて、両方の日時を並べると伝わりやすいんだ。

結論

時差のある相手へ会議時間を伝えるなら、日付・時刻・都市(タイムゾーン)をそろえ、相手側の日時も添えます。日本はニューヨークより、標準時(EST)の期間は14時間、夏時間(EDT)の期間は13時間進んでいます。your time は相手の現地時間という意味ですが、出張中などで居場所が不明なら、先に都市かタイムゾーンを確認しましょう。

「日本の火曜午前」が、相手には「月曜の夜」になることがあります。時刻だけを換算して日付を書き忘れると、会議の日そのものがずれてしまいます。まず日付つきの例文で書き方を確かめ、夏時間と相手の所在地を確認してから送信しましょう。

時差を英語メールで伝える基本

時差を伝える英語は、難しい単語をほとんど必要としません。求められているのは、読んだ相手が「これはどの国の何時か」を一瞬で判断できる書き方です。まずは基本となる考え方と型を押さえましょう。

まず使える結論フレーズ

時差のやり取りで最も大切なのは、時刻を単独で書かないことです。「10:00」だけでは、どの国の10時か分かりません。JST(日本標準時)などのタイムゾーンを添え、会議の日付も書きます。相手側の時刻を your time(そちらの時間)で示すときは、どの都市の時間か確認しておきましょう。

英語例文と日本語訳
Would January 15, 2026, at 10:00 AM JST work for you?
That would be January 14, 2026, at 8:00 PM in New York (EST).

2026年1月15日午前10時(日本標準時)でご都合いかがでしょうか。
ニューヨークでは2026年1月14日午後8時(東部標準時)になります。

このように「日本時間で何時」だけでなく、「それは相手の時間で何時になるか」まで換算して添えると、相手は計算の手間なく判断できます。この例はニューヨークが標準時の1月です。7月なら時差が変わるので、数字だけを使い回さないでください。相手に尋ねるなら、次のように聞きます。

英語例文と日本語訳
What time works for you in your local time?
Please let me know a few time slots that are convenient for you.

そちらの現地時間で、何時がご都合よろしいでしょうか。
ご都合のよい時間帯をいくつかお知らせください。

your local time(あなたの現地時間)と書けば、相手は「自分の国の時間で答えればいい」と分かります。時間帯の候補をもらってから、こちらで日本時間に換算するのが、行き違いの少ない進め方です。

時刻表記のルール(JST・GMT・その他)

海外の相手へ時刻を伝えるときは、タイムゾーンの略号やUTCとの差を添えると、基準が分かります。日本標準時は JST(Japan Standard Time)。世界の基準となるのが GMT(グリニッジ標準時)や UTC(協定世界時)で、日本はこれより9時間進んでいます。JST (UTC+9) のように基準を添えて書くと、相手がどの国にいても換算しやすく、とても親切です。

略号正式名称UTCとの差主な地域
JSTJapan Standard TimeUTC+9日本
GMT / UTCGreenwich Mean Time / 協定世界時UTC±0ロンドン(冬)
EST / EDTEastern Standard / Daylight TimeUTC-5 / -4ニューヨーク
PST / PDTPacific Standard / Daylight TimeUTC-8 / -7ロサンゼルス
CET / CESTCentral European (Summer) TimeUTC+1 / +2パリ・ベルリン

欧米の多くの国にはサマータイム(Daylight Saving Time)があり、時期によって時差が1時間ずれます。同じ国でも地域によって制度が異なるため、国名だけでなく会議日と都市を使って換算します。分からない場合は日本側の日時をJSTで示し、相手側ではいつになるか確認をお願いしましょう。日付をまたぐ会議では、時刻だけでなく日付も必ず添えましょう。

時差の伝え方メールの書き方

時差を含むメールは、次の順序で組み立てると迷いません。件名で用件を示し、本文で「日時+タイムゾーン+換算」を明確に伝え、結びで確認をうながす。この流れを押さえます。

件名の書き方

会議や打ち合わせの時間調整であれば、件名の段階で用件が分かるようにします。時刻を件名に入れる場合も、タイムゾーンを添えるのが親切です。

場面件名例
会議時間の提案Proposed Time for Our Meeting (JST)
時間の確認Confirming Meeting Time – 10:00 AM JST
時差の相談Coordinating a Time Across Time Zones

本文に入れるべき要素

時差を伝える本文は、次の要素をそろえて、両者が同じ日時を指しているか確認します。特に2の「換算」を添えるかどうかで、相手の負担が大きく変わります。

  1. 日付と時刻をタイムゾーン付きで書く
    Tuesday, July 14, 2026, 10:00 AM JST のように、曜日・日付・時刻・タイムゾーンをセットで示す
  2. 相手の現地時間に換算して添える
    (that’s July 13, 2026, at 9:00 PM in New York, EDT) と、相手側の日時まで書くと親切
  3. 相手に確認・選択をうながす
    Please let me know if this works for you. で、食い違いがないか確かめる

ここで大切なのは、時刻を24時間表記で補足するのも有効だという点です。AM/PM の取り違えは時差トラブルの典型で、10:00 AM を PM と読み違えるだけで12時間ずれます。心配なときは 10:00 AM JST (10:00 in 24-hour format) のように添えると確実です。

結び・署名前の一文

結びには、時間に食い違いがないかを最終確認する一文を添えると安心です。相手が別の解釈をしていた場合でも、この一言で気づいてもらえます。

英語例文と日本語訳
Please double-check the time in your local time zone.
Feel free to suggest another slot if this does not work for you.

そちらの時間帯で、いま一度時刻をご確認いただけますと幸いです。
ご都合が合わない場合は、別の時間帯をお知らせください。

時差の伝え方の場面別英語例文

ここからは、よくある3つの場面別に、そのまま使える英語メール例文を紹介します。状況に合わせて、時刻の書き方を調整してみてください。

日本時間で提示する場合

まずは「日本時間を基準に提案する」パターンです。時刻に JST を添え、相手の時間への換算も書いた全文メールで見てみましょう。

英語例文と日本語訳
Subject: Proposed Time for Our Online Meeting (JST)

Dear [相手の名前],

Thank you for your reply. I would like to suggest a time for our online meeting next week.

Would Tuesday, July 14, 2026, at 10:00 AM JST (UTC+9) work for you?
That would be 9:00 PM on Monday, July 13, 2026, your time in New York (EDT).

Please double-check the time in your local time zone. If this does not work for you, feel free to suggest another slot.

Best regards,
[自分の名前]

件名:オンライン会議の時間のご提案(日本時間)

[相手の名前]様

ご返信ありがとうございます。来週のオンライン会議の時間をご提案させていただきます。

2026年7月14日(火)午前10時(日本時間・UTC+9)でご都合いかがでしょうか。
そちらニューヨーク時間(EDT)では、2026年7月13日(月)午後9時にあたります。

そちらの時間帯で、いま一度時刻をご確認ください。ご都合が合わない場合は、別の時間帯をお知らせいただけますと幸いです。

よろしくお願いいたします。
[自分の名前]

日付・曜日・時刻・タイムゾーンをすべて添え、さらに相手側の日時(月曜の夜になること)まで換算しています。国際会議では日付が前後することも珍しくないため、「そちらでは前日の夜になります」まで書くと、日付の違いも伝わります。ただし、ニューヨークでは夜9時です。換算が正しくても参加しやすい時間とは限らないため、相手が難しければ別の候補を出しましょう。

相手の現地時間に合わせる場合

相手の都合を優先し、「そちらの時間で何時がよいか」を尋ねるパターンです。こちらから時刻を指定せず、候補をもらう形にします。

英語例文と日本語訳
I would be happy to arrange the call at a time that suits you.
Could you let me know a few time slots that work for you in your local time?
I will then adjust the schedule on my end here in Japan.

そちらのご都合のよい時間に、喜んで通話を設定いたします。
そちらの現地時間で、ご都合のよい時間帯をいくつかお知らせいただけますか。
こちら日本側で、そのスケジュールに合わせて調整いたします。

at a time that suits you(あなたのご都合のよい時間に)や adjust the schedule on my end(こちら側で調整する)は、相手に配慮する姿勢が伝わる表現です。時差の負担をこちらが引き受ける姿勢を見せると、印象がやわらかくなります。

複数国が参加する場合

3か国以上が参加する会議では、各国の時刻を一覧にして添えると、全員が自分の時間をすぐ確認できます。基準として UTC を併記すると、表にない国の人も換算できて便利です。

英語例文と日本語訳
For our meeting on July 14, 2026, here are the local times:
Tokyo: 6:00 PM JST
London: 10:00 AM BST
New York: 5:00 AM EDT
(Reference: 09:00 UTC)

2026年7月14日の会議について、各地の時刻は以下のとおりです。
・東京:日本時間 午後6時
・ロンドン:英国夏時間 午前10時
・ニューヨーク:東部夏時間 午前5時
(基準:協定世界時 9:00)

この例は英国・ニューヨークとも夏時間の7月14日です。ニューヨークでは朝5時になるので、確定前に参加者へ確認し、難しければ時間を変えましょう。各地の日付と時刻を並べると、早朝・深夜の負担にも気づけます。基準として (Reference: 09:00 UTC) を添えておけば、リストにない国の参加者も自分で換算できます。

時差の伝え方で使える英語フレーズ

場面別の例文をもとに、単体でも使える便利なフレーズを整理しておきましょう。コピーして使えるものばかりです。

そのまま使える短文フレーズ

英語フレーズ意味
Would 10:00 AM JST work for you?日本時間の午前10時でご都合いかがですか。
That’s January 14, 2026, at 8:00 PM in New York (EST).ニューヨークでは2026年1月14日午後8時(東部標準時)になります。
Japan is 13 hours ahead of New York during daylight saving time.ニューヨークが夏時間の期間、日本は13時間進んでいます。
What time works for you in your local time?そちらの現地時間で何時がご都合よいですか。
Please double-check the time in your time zone.そちらの時間帯で時刻をご確認ください。

フォーマルにしたいときの表現

取引先や目上の相手には、少し丁寧度を上げた表現が安心です。意味は同じで、言い回しをやわらげます。

英語フレーズ意味
Please note that all times are in Japan Standard Time (JST).記載の時刻はすべて日本標準時(JST)です。
Given the time difference, I would like to propose the following.時差を踏まえ、以下をご提案いたします。
I would be glad to accommodate your time zone.そちらの時間帯に喜んで合わせます。
Could you kindly confirm the time in your local time?そちらの現地時間で時刻をご確認いただけますか。
プラスで覚えておきたい英語フレーズ
時差そのものを説明するなら There’s a time difference between Tokyo and New York.(東京とニューヨークの間には時差があります)と書けます。Tokyo is 13 hours ahead of New York during daylight saving time. は「ニューヨークが夏時間の期間、東京は13時間進んでいます」。同じ関係をニューヨークから見れば New York is 13 hours behind Tokyo during daylight saving time. です。ahead of は「〜より進んでいる」、behind は「〜より遅れている」。主語にした都市から見て、どちらの関係かを確かめます。

時差の伝え方メールでよくある間違い

時差の表現は、日本語の発想のまま英語にすると不自然になりがちです。よくある間違いを確認し、自然な言い方に置き換えましょう。

日本語直訳で不自然になる表現

「時差があります」を訳そうとして、次のような英文を書いてしまう人がいます。

× There is time difference.
冠詞が抜けていて、英語として不自然です。time difference は数えられる名詞なので a が必要ですし、「どことどこの」時差かも示したほうが伝わります。
○ There’s a time difference between Japan and the U.S.(日本とアメリカの間には時差があります)のように、a を付け、between A and B を添えましょう。
× Japan time is faster.
「日本のほうが時間が進んでいる」を直訳した形ですが、faster(速い)は時計の進む速度の話になってしまい、時差の意味になりません。
○ Japan is 13 hours ahead of New York during daylight saving time.(ニューヨークが夏時間の期間、日本は13時間進んでいます)と、ahead of ~ を使うのが正解です。逆なら behind ~ を使います。

相手に誤解されないための注意点

時差のメールでは、ちょっとした書き方の不足が大きな行き違いにつながります。次の点に気をつけましょう。

  • 時刻に必ずタイムゾーンを添える:10:00 とだけ書くと、どの国の時間か分かりません。10:00 AM JST のように、時刻とタイムゾーンは必ずセットにします。
  • AM/PM の取り違えを防ぐ:10:00 AM と 10:00 PM は12時間違います。不安なときは 24時間表記(10:00 / 22:00)を補足すると確実です。
  • 日付も添える:時差で日付をまたぐ会議では、時刻だけでなく曜日・日付も書きます。「そちらでは前日の夜」といった注記があると安心です。
  • サマータイムに注意する:夏時間を採用する地域では、時期によって時差が変わります。会議日と都市を指定して換算し、不明なら相手に現地日時を確認しましょう。

まとめ

時差のある会議では、日付・都市・時刻・タイムゾーンをそろえて伝えます。日本時間を示すJSTと、相手側の現地日時を並べましょう。日付をまたいでいないか、会議当日は夏時間か、早朝や深夜の負担がないかまで確認してから送信します。

テンプレートの使い回し方

次の3ステップを覚えておけば、二国間でも複数国でも応用できます。

  1. 時刻をタイムゾーン付きで書く
    Would Tuesday, July 14, 2026, at 10:00 AM JST (UTC+9) work for you?
  2. 相手の現地時間に換算して添える
    That would be July 13, 2026, at 9:00 PM in New York (EDT).
  3. 食い違いがないか確認をうながす
    Please double-check the time in your local time zone.

定例会議では、夏時間の切り替えで片方の現地時刻が変わることがあります。「毎回JSTを固定するか、相手側の現地時刻を固定するか」を決め、カレンダー招待のタイムゾーン設定と各回の表示も確認してください。

関連記事

時間が決まったあとの、アポイントを正式に取り付ける英語メールの書き方は、次の記事で詳しく紹介しています。あわせて読むと、時差の調整からアポイント確定まで、ひととおり対応できるようになります。

時差の確認には、NICTの日本標準時の説明、NISTの米国タイムゾーン一覧、英国政府の夏時間案内を参照できます。