


結論
時差を英語メールで伝えるときは、時刻に必ずタイムゾーンを併記します。日本時間で示すなら 10:00 AM JST、相手の現地時間なら 3:00 PM your time と書けば、まず誤解されません。時差そのものに触れたいときは Japan is 9 hours ahead of New York.(日本はニューヨークより9時間進んでいます)が定番です。相手に時間を尋ねるときは What time works for you in your local time?(そちらの現地時間で何時がご都合よいですか)と聞きましょう。
海外の相手とやり取りするとき、最もトラブルになりやすいのが「時刻の解釈違い」です。送った側は日本時間のつもりでも、受け取った側は自分の国の時間だと思う。たったこれだけで会議に穴が空きます。この記事では、日程調整全般ではなく「時差の伝え方・時刻の表記・行き違いの防止」にしぼって、そのまま使える英語メール例文とフレーズを紹介します。ポイントは「時刻+タイムゾーンをワンセットにする」こと。これさえ守れば、時差のコミュニケーションは一気にラクになります。
時差の伝え方を英語メールで伝える基本
時差を伝える英語は、難しい単語をほとんど必要としません。求められているのは、読んだ相手が「これはどの国の何時か」を一瞬で判断できる書き方です。まずは基本となる考え方と型を押さえましょう。
まず使える結論フレーズ
時差のやり取りで最も大切なのは、時刻を単独で書かないことです。「10:00」だけでは、どの国の10時か分かりません。必ずうしろに JST(日本標準時)や your time(そちらの時間)を付けて、時刻とタイムゾーンをワンセットにします。
That would be 8:00 PM your time in New York.
そちらニューヨーク時間では午後8時になります。
このように「日本時間で何時」だけでなく、「それは相手の時間で何時になるか」まで換算して添えると、相手は計算の手間なく判断できます。your time は「あなたのいる場所の時間」を指す、時差メールで最も便利な表現です。相手に尋ねるなら、次のように聞きます。
Please let me know a few time slots that are convenient for you.
ご都合のよい時間帯をいくつかお知らせください。
your local time(あなたの現地時間)と書けば、相手は「自分の国の時間で答えればいい」と分かります。時間帯の候補をもらってから、こちらで日本時間に換算するのが、行き違いの少ない進め方です。
時刻表記のルール(JST・GMT・その他)
時刻を書くときは、タイムゾーンの略号を添えるのが世界共通のマナーです。日本標準時は JST(Japan Standard Time)。世界の基準となるのが GMT(グリニッジ標準時)や UTC(協定世界時)で、日本はこれより9時間進んでいます。JST (GMT+9) のように基準を添えて書くと、相手がどの国にいても換算しやすく、とても親切です。
| 略号 | 正式名称 | UTCとの差 | 主な地域 |
|---|---|---|---|
| JST | Japan Standard Time | UTC+9 | 日本 |
| GMT / UTC | Greenwich Mean Time / 協定世界時 | UTC±0 | ロンドン(冬) |
| EST / EDT | Eastern Standard / Daylight Time | UTC-5 / -4 | ニューヨーク |
| PST / PDT | Pacific Standard / Daylight Time | UTC-8 / -7 | ロサンゼルス |
| CET / CEST | Central European (Summer) Time | UTC+1 / +2 | パリ・ベルリン |
欧米の多くの国にはサマータイム(Daylight Saving Time)があり、時期によって時差が1時間ずれます。相手の国が夏時間かどうかで換算が変わるため、自信がないときは「日本時間の◯時」を基準に伝え、換算は相手にゆだねるのが安全です。日付をまたぐ会議では、時刻だけでなく日付も必ず添えましょう。
時差の伝え方メールの書き方
時差を含むメールは、次の順序で組み立てると迷いません。件名で用件を示し、本文で「日時+タイムゾーン+換算」を明確に伝え、結びで確認をうながす。この流れを押さえます。
件名の書き方
会議や打ち合わせの時間調整であれば、件名の段階で用件が分かるようにします。時刻を件名に入れる場合も、タイムゾーンを添えるのが親切です。
| 場面 | 件名例 |
|---|---|
| 会議時間の提案 | Proposed Time for Our Meeting (JST) |
| 時間の確認 | Confirming Meeting Time – 10:00 AM JST |
| 時差の相談 | Coordinating a Time Across Time Zones |
本文に入れるべき要素
時差を伝える本文は、次の要素をそろえると誤解が起きません。特に3の「換算」を添えるかどうかで、相手の負担が大きく変わります。
- 日付と時刻をタイムゾーン付きで書く
Tuesday, July 14, 10:00 AM JST のように、曜日・日付・時刻・タイムゾーンをセットで示す - 相手の現地時間に換算して添える
(that’s 9:00 PM on Monday your time) と、相手側の日時まで書くと親切 - 相手に確認・選択をうながす
Please let me know if this works for you. で、食い違いがないか確かめる
ここで大切なのは、時刻を24時間表記で補足するのも有効だという点です。AM/PM の取り違えは時差トラブルの典型で、10:00 AM を PM と読み違えるだけで12時間ずれます。心配なときは 10:00 AM JST (10:00 in 24-hour format) のように添えると確実です。
結び・署名前の一文
結びには、時間に食い違いがないかを最終確認する一文を添えると安心です。相手が別の解釈をしていた場合でも、この一言で気づいてもらえます。
Feel free to suggest another slot if this does not work for you.
ご都合が合わない場合は、別の時間帯をお知らせください。
時差の伝え方の場面別英語例文
ここからは、よくある3つの場面別に、そのまま使える英語メール例文を紹介します。状況に合わせて、時刻の書き方を調整してみてください。
日本時間で提示する場合
まずは「日本時間を基準に提案する」パターンです。時刻に JST を添え、相手の時間への換算も書いた全文メールで見てみましょう。
Dear Mr. Miller,
Thank you for your reply. I would like to suggest a time for our online meeting next week.
Would Tuesday, July 14, at 10:00 AM JST (GMT+9) work for you?
That would be 9:00 PM on Monday, July 13, your time in New York (EDT).
Please double-check the time in your local time zone. If this does not work for you, feel free to suggest another slot.
Best regards,
Yui Manaka
ミラー様
ご返信ありがとうございます。来週のオンライン会議の時間をご提案させていただきます。
7月14日(火)午前10時(日本時間・GMT+9)でご都合いかがでしょうか。
そちらニューヨーク時間(EDT)では、7月13日(月)午後9時にあたります。
そちらの時間帯で、いま一度時刻をご確認ください。ご都合が合わない場合は、別の時間帯をお知らせいただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
真中 結
日付・曜日・時刻・タイムゾーンをすべて添え、さらに相手側の日時(月曜の夜になること)まで換算しています。国際会議では日付が前後することも珍しくないため、「そちらでは前日の夜になります」まで書くと、相手の勘違いをほぼ防げます。
相手の現地時間に合わせる場合
相手の都合を優先し、「そちらの時間で何時がよいか」を尋ねるパターンです。こちらから時刻を指定せず、候補をもらう形にします。
Could you let me know a few time slots that work for you in your local time?
I will then adjust the schedule on my end here in Japan.
そちらの現地時間で、ご都合のよい時間帯をいくつかお知らせいただけますか。
こちら日本側で、そのスケジュールに合わせて調整いたします。
at a time that suits you(あなたのご都合のよい時間に)や adjust the schedule on my end(こちら側で調整する)は、相手に配慮する姿勢が伝わる表現です。時差の負担をこちらが引き受ける姿勢を見せると、印象がやわらかくなります。
複数国が参加する場合
3か国以上が参加する会議では、各国の時刻を一覧にして添えると、全員が自分の時間をすぐ確認できます。基準として UTC を併記すると、表にない国の人も換算できて便利です。
– Tokyo: 6:00 PM JST
– London: 10:00 AM BST
– New York: 5:00 AM EDT
(Reference: 09:00 UTC)
・東京:日本時間 午後6時
・ロンドン:英国夏時間 午前10時
・ニューヨーク:東部夏時間 午前5時
(基準:協定世界時 9:00)
複数国が絡むときは、口頭で「10時」と言うより、このように各国の時刻を並べて書くほうが圧倒的に確実です。基準として (Reference: 09:00 UTC) を添えておけば、リストにない国の参加者も自分で換算できます。
時差の伝え方で使える英語フレーズ
場面別の例文をもとに、単体でも使える便利なフレーズを整理しておきましょう。コピーして使えるものばかりです。
そのまま使える短文フレーズ
| 英語フレーズ | 意味 |
|---|---|
| Would 10:00 AM JST work for you? | 日本時間の午前10時でご都合いかがですか。 |
| That’s 8:00 PM your time. | そちらの時間では午後8時になります。 |
| Japan is 9 hours ahead of New York. | 日本はニューヨークより9時間進んでいます。 |
| What time works for you in your local time? | そちらの現地時間で何時がご都合よいですか。 |
| Please double-check the time in your time zone. | そちらの時間帯で時刻をご確認ください。 |
フォーマルにしたいときの表現
取引先や目上の相手には、少し丁寧度を上げた表現が安心です。意味は同じで、言い回しをやわらげます。
| 英語フレーズ | 意味 |
|---|---|
| Please note that all times are in Japan Standard Time (JST). | 記載の時刻はすべて日本標準時(JST)です。 |
| Given the time difference, I would like to propose the following. | 時差を踏まえ、以下をご提案いたします。 |
| I would be glad to accommodate your time zone. | そちらの時間帯に喜んで合わせます。 |
| Could you kindly confirm the time in your local time? | そちらの現地時間で時刻をご確認いただけますか。 |
時差の伝え方メールでよくある間違い
時差の表現は、日本語の発想のまま英語にすると不自然になりがちです。よくある間違いを確認し、自然な言い方に置き換えましょう。
日本語直訳で不自然になる表現
「時差があります」を訳そうとして、次のような英文を書いてしまう人がいます。
冠詞が抜けていて、英語として不自然です。time difference は数えられる名詞なので a が必要ですし、「どことどこの」時差かも示したほうが伝わります。
○ There’s a time difference between Japan and the U.S.(日本とアメリカの間には時差があります)のように、a を付け、between A and B を添えましょう。
「日本のほうが時間が進んでいる」を直訳した形ですが、faster(速い)は時計の進む速度の話になってしまい、時差の意味になりません。
○ Japan is 9 hours ahead of New York.(日本はニューヨークより9時間進んでいます)と、ahead of ~ を使うのが正解です。逆なら behind ~ を使います。
相手に誤解されないための注意点
時差のメールでは、ちょっとした書き方の不足が大きな行き違いにつながります。次の点に気をつけましょう。
- 時刻に必ずタイムゾーンを添える:10:00 とだけ書くと、どの国の時間か分かりません。10:00 AM JST のように、時刻とタイムゾーンは必ずセットにします。
- AM/PM の取り違えを防ぐ:10:00 AM と 10:00 PM は12時間違います。不安なときは 24時間表記(10:00 / 22:00)を補足すると確実です。
- 日付も添える:時差で日付をまたぐ会議では、時刻だけでなく曜日・日付も書きます。「そちらでは前日の夜」といった注記があると安心です。
- サマータイムに注意する:欧米は時期で時差が1時間ずれます。自信がなければ「日本時間の◯時」を基準にし、換算は相手にゆだねましょう。
まとめ
時差を英語メールで伝えるコツは、たった一つ。時刻に必ずタイムゾーンを付けることです。10:00 AM JST、3:00 PM your time——このワンセットを徹底するだけで、時差の行き違いはほとんど防げます。さらに相手の現地時間への換算、日付、24時間表記を必要に応じて添えれば、万全です。
テンプレートの使い回し方
次の3ステップを覚えておけば、二国間でも複数国でも応用できます。
- 時刻をタイムゾーン付きで書く
Would Tuesday, July 14, at 10:00 AM JST (GMT+9) work for you? - 相手の現地時間に換算して添える
That would be 9:00 PM on Monday your time in New York. - 食い違いがないか確認をうながす
Please double-check the time in your local time zone.
「時刻+タイムゾーン+換算+確認」という型さえ思い出せば、どんな相手にも迷わず時差を伝えられます。あとは Japan is ~ hours ahead of ~ など、時差そのものを説明するフレーズを添えれば、コミュニケーションはさらにスムーズになります。
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時間が決まったあとの、アポイントを正式に取り付ける英語メールの書き方は、次の記事で詳しく紹介しています。あわせて読むと、時差の調整からアポイント確定まで、ひととおり対応できるようになります。

