真中 結
大変です…! 取引先に送るはずのメールを、間違えて別の担当者に送っちゃいました。しかも見積もりの資料まで添付したまま…。英語で、どうお詫びすればいいんでしょう?

真中 結
「無視してください」「削除してください」って、失礼にならない言い方が思いつかなくて。放っておいたほうがいいのか、連絡したほうがいいのかも分からなくて焦っています。

北条 大和
落ち着いて大丈夫だよ。誤送信でいちばんまずいのは「放置」なんだ。気づいたら、すぐ・短く「無視してください」「削除してください」と伝えるのが正解。決まった言い方があるから、この記事のテンプレートをそのまま使えばいいよ。

結論

誤送信に気づいたら、まず Please disregard my previous email—it was sent to you by mistake.(先ほどのメールは誤送信ですので、無視してください)と伝えるのが最優先です。そのうえで I would appreciate it if you could delete it.(削除いただけますと幸いです)と削除を依頼します。機密情報を含む場合は、開封せずに削除してもらうよう依頼し、削除の確認までお願いしましょう。

英語メールの誤送信は、誰にでも起こります。大切なのは、気づいた瞬間にすぐ・簡潔にお詫びと削除依頼を送ることです。この記事では、宛先を間違えたとき、機密情報を送ってしまったとき、正しい相手に送り直すときの3場面に分けて、そのまま使える英語メール例文とフレーズを紹介します。

誤送信のお詫びを英語メールで伝える基本

誤送信のお詫びメールは、長い説明や言い訳を必要としません。求められているのは「これは間違いです」「削除してください」という2点を、はっきり短く伝えることです。

まず使える結論フレーズ

誤送信に気づいたら、真っ先に「無視してください」と伝えます。相手が誤った内容を読み込んだり、行動に移したりする前に止めるのが目的です。

英語例文
Please disregard my previous email—it was sent to you by mistake.
I would appreciate it if you could delete it.
日本語訳例文
先ほどのメールは誤送信ですので、無視してください。
削除していただけますと幸いです。

disregard は「気に留めない・無視する」という意味で、ビジネスでよく使われる丁寧な表現です。ignore よりも角が立たず、「どうか気にしないでください」というニュアンスで伝わります。

丁寧度別の言い換え

相手との関係や状況に応じて、少しずつトーンを変えられます。基本の型は同じで、動詞と依頼の言い方を調整するだけです。

丁寧度英語表現使う場面
標準Please disregard my previous email.社内・取引先どちらでも使える基本形
ややフォーマルMy previous email was sent in error. Please disregard it.取引先や目上の相手に
ていねいに依頼I would appreciate it if you could delete the email.削除をお願いしたいとき
謝意を添えるI apologize for the confusion.相手を混乱させたことへの一言

sent in error(誤って送信された)は、誤送信を表す定番の言い回しです。件名にもそのまま使えるので、覚えておくと便利です。

誤送信のお詫びメールの書き方

誤送信のお詫びメールは、次の流れで組み立てると迷いません。件名で用件を示し、本文で「誤送信であること」「削除のお願い」「お詫び」を短く伝えます。

件名の書き方

誤送信メールは、相手にすぐ気づいてもらうことが大切です。件名の段階で「これは訂正・お詫びのメールだ」と分かるようにします。

場面件名例
無視をお願いするPlease Disregard My Previous Email
誤送信を明示するEmail Sent in Error
元のメールに返信する形RE: (元の件名) – Sent in Error
削除をお願いするRequest to Delete Previous Email

元のメールが特定できる場合は、そのメールに RE: で返信し、件名の末尾に Sent in Error を付ける流儀もよく使われます。相手がどのメールのことか、ひと目で分かるのが利点です。

本文に入れるべき要素

本文は、次の3つの要素を短くまとめれば十分です。

  1. 誤送信であることを伝える
    This email was sent to you by mistake. のように、まず「間違いだった」とはっきり示す
  2. 削除・無視をお願いする
    Please disregard it. / Please delete it. で、相手にしてほしい行動を伝える
  3. お詫びを添える
    I apologize for the confusion. / I’m sorry for the inconvenience. で一言謝る

反対に、なぜ間違えたかの言い訳は不要です。「忙しくて確認を怠った」といった経緯は書かず、事実と依頼だけを簡潔に伝えましょう。

結び・署名前の一文

結びには、手間をかけさせたことへの一言を添えると印象がやわらぎます。

英語例文
Thank you for your understanding.
I apologize again for any inconvenience this may have caused.
日本語訳例文
ご理解いただきありがとうございます。
ご迷惑をおかけしましたことを、あらためてお詫び申し上げます。

誤送信のお詫びの場面別英語例文

ここからは、よくある3つの場面別に、そのまま使える英語メール例文を紹介します。

宛先を間違えた場合

宛先を間違えて、関係のない相手に送ってしまったケースです。相手に不要なメールを読ませないよう、短く無視をお願いします。全文メールの例で見てみましょう。

英語例文
Subject: Please Disregard My Previous Email

Dear Mr. Carter,

Please disregard my previous email, as it was sent to you by mistake.

The message was intended for another recipient. I would appreciate it if you could delete it.

I apologize for the confusion and any inconvenience this may have caused.

Best regards,
Yui Manaka

日本語訳例文
件名:先ほどのメールは破棄してください

カーター様

先ほどお送りしたメールは誤送信ですので、破棄していただけますでしょうか。

本来は別の担当者宛てのメールでした。削除していただけますと幸いです。

ご混乱とご迷惑をおかけし、申し訳ございません。

よろしくお願いいたします。
真中 結

intended for another recipient(本来は別の相手宛て)と添えると、相手は「自分に関係のない内容だ」と理解しやすくなります。

機密情報を送ってしまった場合

見積書や個人情報など、社外に出してはいけない資料を誤って送ってしまった場合は、対応のレベルが上がります。「開封せずに削除」を依頼し、削除できたかどうかの確認までお願いするのがポイントです。

英語例文
The attachment contains confidential information intended for another recipient.
Could you please delete the email without opening the attachment?
Could you kindly confirm once it has been deleted?
日本語訳例文
添付ファイルには、本来別の相手に宛てた機密情報が含まれております。
添付ファイルを開かずに、メールを削除していただけますでしょうか。
削除が完了しましたら、ご一報いただけますと幸いです。

without opening the attachment(添付を開かずに)と confirm once it has been deleted(削除できたら確認の連絡を)の2点が、機密情報のときの決め手です。相手に確認をお願いすることで、情報が残っていないという安心につながります。

実務上の注意
社外秘や個人情報を誤送信してしまった場合は、相手への連絡だけで終わらせず、自社の上司やコンプライアンス担当への報告も必要になることがほとんどです。会社のルールに従って、社内報告も忘れずに行いましょう。

正しい相手に再送する場合

誤送信のお詫びと同時に、本来送るべきだった相手へ改めて送り直すケースです。この場合は、お詫びのメールとは別に、正しい宛先へ通常どおり送信します。誤送信した相手には、次のように一言添えると丁寧です。

英語例文
I’m writing to resend the message that was previously sent to the wrong address.
Please find the correct information below.
日本語訳例文
先ほど誤った宛先に送信したメールを、改めてお送りいたします。
正しい内容は下記のとおりです。

誤って送ってしまったメールに添付を付け忘れて再送する、といったミスも起こりがちです。添付の付け忘れをお詫びする表現は、添付忘れのお詫び英語メール例文で詳しく紹介しています。

誤送信のお詫びで使える英語フレーズ

場面ごとの例文をもとに、単体でも使える便利なフレーズを整理しておきましょう。

そのまま使える短文フレーズ

英語フレーズ意味
Please disregard my previous email.先ほどのメールは無視してください。
It was sent to you by mistake.誤って送信してしまいました。
Please delete it.削除してください。
I apologize for the confusion.混乱を招き、申し訳ございません。
Sorry for the inconvenience.ご不便をおかけして申し訳ありません。

フォーマルにしたいときの表現

取引先や目上の相手には、少し丁寧度を上げた表現が安心です。

英語フレーズ意味
My previous email was sent in error.先ほどのメールは誤送信でした。
I would appreciate it if you could delete it.削除いただけますと幸いです。
Could you kindly confirm once it has been deleted?削除が完了しましたら、ご確認のご連絡をいただけますでしょうか。
I sincerely apologize for any inconvenience this may have caused.ご迷惑をおかけしましたことを、心よりお詫び申し上げます。
プラスで覚えておきたい英語フレーズ
誤送信したメールに機密が含まれ、相手にすでに読まれた可能性がある場合は、Please treat the information as confidential.(内容は機密としてお取り扱いください)と一文添えると、情報管理への配慮が伝わります。あわせて Thank you for your cooperation.(ご協力ありがとうございます)で結ぶと丁寧です。

誤送信のお詫びメールでよくある間違い

日本語をそのまま英語にすると、文法的に不自然になったり、意図が伝わらなかったりすることがあります。よくある間違いを確認しておきましょう。

日本語直訳で不自然になる表現

「宛先を間違えました」を直訳しようとして、次のような英文を書いてしまう人がいます。

× I mistaked the address.
mistake は「間違い」という名詞、または「〜を取り違える」という意味の動詞ですが、mistaked という過去形は存在しません(正しくは mistook)。そもそもこの形では「宛先を間違えた」という意味になりません。
I sent it to the wrong address.(間違った宛先に送ってしまいました)と言いましょう。
× Please delete perfectly.
「完全に削除してください」を直訳した形ですが、英語では不自然に響きます。perfectly(完璧に)は削除の程度を表す語として合いません。
Please delete it completely.(完全に削除してください)、または単に ○ Please delete it. で十分伝わります。

相手に誤解されないための注意点

誤送信のお詫びでは、あいまいな表現が相手を混乱させることがあります。次の点に気をつけましょう。

  • 「it」が何を指すか明確にする:Please delete it. だけでは、どのメールか分かりにくい場合があります。my previous email や the attachment と補うと確実です。
  • 言い訳を長く書かない:I was so busy that… のように経緯を並べると、かえって不誠実に見えます。事実と依頼を短く。
  • 放置しない:気づいたのに連絡しないのが、いちばんまずい対応です。少し気まずくても、すぐに一報を入れましょう。

まとめ

誤送信のお詫び英語メールは、決まった型さえ押さえれば、落ち着いて対応できます。ポイントは、気づいたらすぐ・短く「無視してください」「削除してください」と伝えることでした。

テンプレートの使い回し方

次の3ステップを覚えておけば、どの場面にも応用できます。

  1. 無視をお願いする
    Please disregard my previous email—it was sent to you by mistake.
  2. 削除を依頼する
    I would appreciate it if you could delete it.(機密なら without opening the attachment を追加)
  3. お詫びで結ぶ
    I apologize for the confusion and any inconvenience this may have caused.

機密情報が絡む場合は、削除の確認をお願いする一文と、社内報告を忘れないことも合わせて覚えておきましょう。

関連記事

お詫びメール全般の書き方や、英文メールの基本構造は、次の記事で詳しく紹介しています。あわせて読むと、誤送信以外の場面にも対応できるようになります。

添付ファイルの付け忘れをお詫びしたいときは、こちらもご覧ください。

添付忘れのお詫び英語メール例文