


結論
候補日を提示する英語メールは、Would any of the following dates work for you?(下記のいずれかの日程でご都合はいかがでしょうか)と切り出し、曜日・日付・時間帯(JST)をそろえた箇条書きで候補を並べるのが基本です。選んでもらうときは Please let me know which time slot suits you best.(どの時間帯がご都合よいかお知らせください)、合わなかったときは If none of these work, please suggest a few dates that suit you.(いずれも合わなければご都合のよい日をいくつかお知らせください)と添えれば、最初の一通で日程調整をスムーズに進められます。
海外の相手と打ち合わせを設定するとき、こちらから候補日を出せると話が早く進みます。ところが、日付をただ並べるだけでは冷たい印象になり、時間帯やタイムゾーンが抜けていると相手を迷わせてしまいます。この記事では、アポイントを取る全体像ではなく「複数候補日の並べ方・選んでもらう表現・合わなかったときの再提示」にしぼって、そのまま使える英語例文とあわせて紹介します。
候補日の提示を英語メールで伝える基本
候補日を提示するメールで難しいことはありません。大切なのは、「いくつかの候補から選んでください」と自然に伝える一文と、相手が一目で比べられる候補日の並べ方、この2点だけです。まずは、この基本の型から身につけましょう。
まず使える結論フレーズ
候補日を出すときにいちばん使うのが、「下記のいずれかでご都合はいかがですか」という一文です。丁寧に相手の都合をうかがいながら候補を示せる、いちばん出番の多い型です。
– Tuesday, July 21, 2:00-3:00 p.m. (JST)
– Wednesday, July 22, 10:00-11:00 a.m. (JST)
– Friday, July 24, 4:00-5:00 p.m. (JST)
Please let me know which time slot suits you best.
・7月21日(火)午後2時〜3時(日本時間)
・7月22日(水)午前10時〜11時(日本時間)
・7月24日(金)午後4時〜5時(日本時間)
どの時間帯がご都合よいか、お知らせください。
ポイントは work for you(あなたにとって都合がよい)という決まり文句です。Would any of the following dates work for you? で「下記のいずれかでご都合はいかがですか」と、やわらかく候補を差し出せます。そして候補日は文中に書き連ねず、曜日・日付・時間帯(JST)をそろえた箇条書きにすると、相手が一目で比べられて親切です。
丁寧度別の言い換え
候補日を切り出す一文は、相手との関係やメールの硬さに合わせて選べます。同じ「候補日はいかがですか」でも、印象がずいぶん変わります。
| 丁寧度 | 候補日を切り出す表現 |
|---|---|
| ていねい(社外向け) | Would any of the following dates work for you? |
| ややフォーマル | Please let me know if any of these dates are convenient for you. |
| カジュアル(社内向け) | Do any of these times work for you? |
| 選んでもらう | Which of the following time slots would suit you best? |
迷ったら Would any of the following dates work for you? を選べば、社外の相手にも失礼になりません。社内やカジュアルな相手なら Do any of these times work for you? と短くしても自然です。「選んでもらう」ニュアンスを強めたいときは time slot(時間帯・枠)を使い、Which time slot suits you best? とすると、複数から一つを選ぶ場面にぴったりです。
候補日の提示メールの書き方
候補日を提示するメールは、次の流れで組み立てると迷いません。件名で用件を伝え、本文で「打ち合わせの目的」「候補日」「選んでほしいお願い」を短くまとめ、最後に配慮の一文を添えます。順番に見ていきましょう。
件名の書き方
件名は、開かなくても「日程を決めたいメールだ」と伝わるようにします。用件のあとに「日程調整」を示す言葉を添えるのが定番です。
| 場面 | 件名の例 |
|---|---|
| 打ち合わせの日程調整 | Scheduling Our Meeting – Proposed Dates |
| 候補日を提示する | Possible Dates for Our Call |
| 相手に選んでもらう | Please Pick a Time That Works for You |
| オンライン会議 | Available Dates for Our Online Meeting |
件名に dates や scheduling を入れておくと、相手が「日程を返信すればいいメールだ」とすぐに判断できます。available dates(空いている日程)という言い方も、候補日提示の件名によくなじみます。
本文に入れるべき要素
候補日を提示する本文は、次の順番で組み立てると、必要な情報が過不足なく伝わります。
- 打ち合わせの目的:何のための日程かを最初に伝える
- 切り出しの一文:Would any of the following dates work for you? で候補を差し出す
- 候補日リスト:曜日・日付・時間帯(JST)をそろえた箇条書きで並べる
- 選んでほしいお願い:Please let me know which time slot suits you best. で返信を促す
とくに大切なのが③の候補日リストです。文章の中に「21日か22日か24日で」と書き流すのではなく、行を分けて箇条書きにするだけで、ぐっと読みやすくなります。海外の相手には必ず 時間帯とタイムゾーン(JST)まで書き添えましょう。時刻だけだと、相手が自分の国の時間と勘違いしてしまうことがあります。
結び・署名前の一文
最後は、候補が合わなかった場合への配慮を一言添えて締めます。署名の直前に置くと、日程調整メール全体の印象がやわらかくなります。
If none of these dates work for you, please suggest a few that suit you.(いずれも合わなければ、ご都合のよい日をいくつかお知らせください)と添えると、一方的に候補を押し付けるのではなく、相手の予定も尊重する姿勢が伝わります。この一文があるだけで、返信のハードルが下がり、日程調整が早く進みます。
候補日の提示の場面別英語例文
ここからは、実際の場面ごとに使える英語メール例文を紹介します。自分から候補を出す・相手に選んでもらう・候補が合わなかったときの再提示、この3パターンを用意しました。1つ目は、そのままコピーして使える全文メールです。
自分から候補日を出す場合
こちらから複数の候補日を提示して、打ち合わせを設定したいときの全文メールです。目的・候補日リスト・選んでほしいお願い・配慮の一文がすべて入った、基本の型です。
Dear Mr. Brown,
Thank you for your continued support.
I would like to arrange a meeting to discuss the details of the new project. Would any of the following dates work for you?
– Tuesday, July 21, 2:00-3:00 p.m. (JST)
– Wednesday, July 22, 10:00-11:00 a.m. (JST)
– Friday, July 24, 4:00-5:00 p.m. (JST)
Please let me know which time slot suits you best. If none of these dates work for you, please feel free to suggest a few that suit your schedule.
I look forward to hearing from you.
Best regards,
Yui Manaka
ブラウン様
いつもお世話になっております。
新規プロジェクトの詳細について、打ち合わせの場を設けたく存じます。下記のいずれかの日程でご都合はいかがでしょうか。
・7月21日(火)午後2時〜3時(日本時間)
・7月22日(水)午前10時〜11時(日本時間)
・7月24日(金)午後4時〜5時(日本時間)
どの時間帯がご都合よいか、お知らせください。もしいずれの日程もご都合が合わないようでしたら、ご都合のよい日をいくつかお知らせいただけますと幸いです。
ご返信をお待ちしております。
よろしくお願いいたします。
真中 結
I would like to arrange a meeting to discuss …(〜について打ち合わせの場を設けたい)で目的を伝えてから、Would any of the following dates work for you? で候補を差し出す流れが、いちばん自然です。候補日は箇条書きで並べ、最後に「合わなければご提案ください」の一文を添える。この4点セットを覚えておけば、どんな相手にも応用できます。
相手に候補日を選んでもらう場合
候補を並べて、相手に一つ選んでもらうことを、はっきりお願いする言い方です。time slot(時間帯・枠)を使うと、「この中から一つ」というニュアンスが伝わりやすくなります。
– Monday, July 20, 3:00 p.m. (JST)
– Thursday, July 23, 11:00 a.m. (JST)
・7月20日(月)午後3時(日本時間)
・7月23日(木)午前11時(日本時間)
Please let me know which one suits you best.(どれがいちばんご都合よいかお知らせください)と、選ぶ動作をお願いするのがコツです。I’ll send a calendar invite.(こちらから会議の招待を送ります)と次の手順まで添えると、相手は「選んで返信するだけでいい」と分かり、動きやすくなります。
候補日が合わない場合
相手から出された候補がこちらの都合と合わなかったとき、角を立てずに別の日を提案し直す言い方です。まず感謝を伝えてから、代わりの候補を出すのがポイントです。
– Wednesday, July 22, 1:00 p.m. (JST)
– Friday, July 24, 10:00 a.m. (JST)
・7月22日(水)午後1時(日本時間)
・7月24日(金)午前10時(日本時間)
Thank you for suggesting those dates.(日程をご提案いただきありがとうございます)とお礼から入り、Unfortunately, I have a prior commitment.(あいにく先約があります)と理由を添えてから、Would either of the following work for you instead?(代わりに下記のいずれかはいかがですか)と再提示します。instead(代わりに)を入れると、「別の候補を出し直している」ことがはっきり伝わります。
候補日の提示で使える英語フレーズ
場面ごとの例文をおさえたら、あとは細かな言い回しのバリエーションを持っておくと便利です。そのまま差し込める短文と、フォーマルにしたいときの表現に分けて紹介します。
そのまま使える短文フレーズ
メール本文に、そのまま差し込める短いフレーズです。候補日リストの前後に置くだけで、日程調整の一通が仕上がります。
- Would any of the following dates work for you?(下記のいずれかの日程でご都合はいかがですか)
- I’m available on the following dates:(下記の日程で空いております)
- Please let me know which time slot suits you best.(どの時間帯がご都合よいかお知らせください)
- Do any of these times work for you?(これらの時間帯でご都合はいかがですか)
- If none of these work, please suggest a few dates that suit you.(いずれも合わなければ、ご都合のよい日をいくつかお知らせください)
候補日リストを箇条書きで示す前に I’m available on the following dates:(下記の日程で空いております)と一言置くと、続くリストが「空き日程の一覧だ」とすぐに伝わります。following(下記の)は、候補を並べる直前の定番の言葉です。
フォーマルにしたいときの表現
役職の高い相手や、初めて連絡する取引先には、もう少しあらたまった言い回しを使うと安心です。同じ内容でも、言葉を変えるだけで丁寧さが増します。
| ふつう | フォーマル |
|---|---|
| Would these dates work for you? | I would be grateful if you could let me know your availability. |
| Please pick a time. | Please let me know which of the following would be most convenient. |
| Tell me if none of these work. | Should none of these suit you, I would be happy to propose alternative dates. |
フォーマルにするコツは、I would be grateful if you could …(〜していただけますと幸いです)や most convenient(最もご都合のよい)で包むことです。相手の空き状況をたずねるときは your availability(ご都合・空き状況)という名詞を使うと、あらたまった印象になります。
候補日の提示メールでよくある間違い
候補日を提示する英語は、日本語をそのまま訳すと不自然になったり、相手を迷わせたりする表現がいくつかあります。相手に誤解を与えないためにも、代表的な間違いをおさえておきましょう。
日本語直訳で不自然になる表現
まず注意したいのが、「ご都合はいかがですか」を convenient で訳したときの硬さです。間違いではありませんが、日常のビジネスメールでは少しよそよそしく響きます。
文法的には正しいのですが、やや硬く、事務的な印象になります。相手に寄り添うニュアンスを出したいなら、○ Which day works for you?(どの日がご都合よいですか)のように work for you を使うと、ずっと自然でこなれた英語になります。
もう1つ多いのが、「これらの日に」を at these days としてしまう前置詞の間違いです。特定の日を指すときの前置詞は on です。
「日」に付く前置詞は at ではなく on です。○ I can meet on any of these days.(これらのいずれの日でも打ち合わせ可能です)が正しい形です。時刻には at(at 2:00 p.m.)、曜日や日付には on と覚えておきましょう。
相手に誤解されないための注意点
いちばん多いのが、時刻を書いてもタイムゾーンを書き忘れるパターンです。海外の相手には、自分の国の時間だと勘違いされてしまいます。
これだけでは、相手は自分の国の午後2時と受け取るかもしれません。海外の相手には、○ Let’s meet on July 21 at 2:00 p.m. (JST). のように、必ず JST(日本標準時)などのタイムゾーンを添えましょう。
また、数字だけの日付も国によって解釈が分かれます。7/8 はアメリカ式なら7月8日、イギリス式なら8月7日です。候補日リストでは Tuesday, July 21 のように、曜日・月名・日付をそろえて書くと、相手が迷いません。候補が合わずに日程変更をお願いする段階になったら、相手に選んでもらった後のやりとりも大切です。返信での日程調整の進め方は、次の関連記事もあわせてご覧ください。
まとめ
候補日を提示する英語メールは、work for you の一文と、そろえて並べた候補日リストさえおさえれば、あとは決まった型で丁寧に伝えられます。最後に、テンプレートの使い回し方と、あわせて読みたい記事を紹介します。
テンプレートの使い回し方
この記事で紹介した基本の型は、次の4つの部品でできています。場面に合わせて、[ ]の中身を差し替えるだけで使い回せます。
- 目的:I would like to arrange a meeting to discuss [議題].
- 切り出し:Would any of the following dates work for you?
- 候補日リスト:- [曜日, 月 日], [時刻] (JST) を行ごとに並べる
- 選んでほしいお願い+配慮:Please let me know which time slot suits you best. / If none of these work, please suggest a few dates.
候補日リストは、曜日・日付・時間帯・タイムゾーンをそろえるのが鉄則です。一度テンプレートを作っておけば、次からはコピーして日付を入れ替えるだけで、いつでも自然な日程調整メールが送れます。相手の都合を優先したいときは I’m quite flexible を添え、フォーマルにしたいときは your availability を使えば、相手に合わせて調整できます。
関連記事
候補日を提示する前提となる「アポイントの取り方」や、相手からの返信を受けての日程調整のしかたは、次の記事で詳しく紹介しています。あわせて読むと、日程調整のどの場面でも自信を持ってメールが書けるようになります。


