12月に海外の取引先へ年末の挨拶を送るなら、今年のお礼に、助かった出来事を一つ添えると、その相手へのメールになります。相手がどの行事を祝うか分からないときは、無理に祝日の言葉を入れず、お礼を中心に書けます。
この記事の例文は、2026年12月に送る想定です。取引先への丁寧な挨拶、付き合いの長い相手への挨拶、先に届いた挨拶への返信の3通を紹介します。年と出来事は、実際に送る時期・取引内容へ変えてください。
季節の言葉は、相手とのやり取りに合わせて選ぶ
年末のお礼にMerry Christmasを必ず付ける必要はありません。相手がクリスマスを祝うと分かり、その挨拶を交わしたいなら使えます。分からない場合は、広い季節の挨拶を選ぶか、お礼だけで書きます。
| 表現 | 伝えること | 選ぶ場面 |
|---|---|---|
| Merry Christmas! | クリスマスを祝う挨拶 | 相手とクリスマスの挨拶を交わしたいとき |
| Happy Holidays! | 休暇・祝祭の時期への挨拶 | 特定の一行事に絞らず、季節の挨拶をするとき |
| Season’s Greetings | 季節の挨拶 | 年末のカードやメールの件名・挨拶に使うとき |
| Thank you for your cooperation this year. | 今年の協力へのお礼 | 行事や休暇の話をせず、感謝を伝えるとき |
Happy HolidaysやSeason’s Greetingsは、特定の祝日名を出さずに挨拶できる表現です。ただし、相手が休みに入ることまで確認できたわけではありません。Enjoy your time off.(休暇を楽しんでください)のような一文を加えるなら、相手に休暇の予定があると分かる場面に合わせます。
国籍や住んでいる国だけで、相手の宗教や休み方を決めつけず、普段のやり取りを手掛かりにします。迷ったら、今年のお礼を具体的に書くところから始めてください。
年末の挨拶メール全文3通
1.取引先へ丁寧に送る:今年のお礼を中心にする
複数の案件で協力してもらった取引先へ送る例です。11月の仕様確認で助かったことを一つ挙げ、特定の祝日には触れずに結びます。ここでの出来事は作例です。
Dear [相手の名前],
As the year draws to a close, I would like to thank you and your team for your cooperation throughout 2026.
We especially appreciated your prompt responses during the specification review in November. They helped us complete our internal review on schedule.
We look forward to continuing our work together in 2027.
With best wishes to you and your team for the coming year.
Best regards,
[自分の名前]
[相手の名前] 様
年の瀬を迎えるにあたり、2026年を通じてご協力いただきました貴社とチームの皆様に、お礼申し上げます。
特に11月の仕様確認では、迅速にご回答いただき、ありがとうございました。おかげさまで、予定どおり社内確認を終えることができました。
2027年も引き続きご一緒できることを楽しみにしております。
来る年が、皆様にとってよい一年となりますようお祈り申し上げます。
よろしくお願いいたします。
[自分の名前]
the coming yearは「来る年」で、このメールでは2027年を指します。まだ年が明けていなくても、これから迎える年への願いとして書けます。「あけましておめでとうございます」と年始の挨拶へ訳し替える必要はありません。
We look forward to continuing our work together…は、取引や共同作業を続ける見込みのある相手への一文です。今回で案件が完了し、継続予定もない場合は、It has been a pleasure working with you this year.(今年ご一緒できたことを嬉しく思っております)に変えられます。
2.付き合いの長い相手へ送る:共有した出来事を思い出す
普段からファーストネームでやり取りしており、来週から休暇に入ると聞いている相手への例です。季節の挨拶に、春の展示会での出来事を添えています。
Hi [相手の名前],
Before you head off on holiday next week, I wanted to say a big thank-you for all your help this year.
I still remember how you helped us prepare for the trade show in April. Your practical advice made a real difference to our preparations.
It’s been a pleasure working with you, and I’m looking forward to keeping in touch in 2027.
Happy holidays! I hope you have a relaxing break.
Best regards,
[自分の名前]
[相手の名前] 様
来週休暇に入られる前に、今年いろいろと助けていただいたお礼をお伝えしたく、メールしました。
4月の展示会に向けた準備を手伝ってくださったことを、今でもよく覚えています。実践的なアドバイスが、準備を進めるうえで大きな助けになりました。
今年ご一緒できて嬉しかったです。2027年も引き続きご連絡を取り合えることを楽しみにしています。
どうぞよい休暇を。ゆっくり過ごせますように。
よろしくお願いいたします。
[自分の名前]
a big thank-youは、感謝を親しみのある調子で伝えています。日本語訳の敬語をそのまま英語の堅さへ合わせるのではなく、普段の呼びかけやメールの調子を基準にします。
相手の休暇予定を聞いていない場合は、最初の段落をBefore the year ends, I wanted to say a big thank-you for all your help this year.(年が終わる前に、今年いろいろと助けていただいたお礼をお伝えしたく、メールしました)へ変え、最後の休暇への願いも、お礼や来年への一文で結べます。
3.先に届いた挨拶へ返信する:メッセージへのお礼から返す
相手から季節の挨拶が届いた場合は、そのメッセージへのお礼を先に書きます。新しく年末メールを作り直すより、元の件名を引き継いで返信すると、やり取りを追いやすくなります。
Dear [相手の名前],
Thank you for your thoughtful message and warm wishes.
I have really appreciated working with you this year. Your clear explanations helped our new team members get up to speed with the ordering process.
I look forward to working together again in 2027. Wishing you and your team all the best for the coming year.
Best regards,
[自分の名前]
[相手の名前] 様
心のこもったメッセージと温かいお言葉をありがとうございます。
今年ご一緒できたことを、大変ありがたく思っております。分かりやすく説明してくださったおかげで、新しいチームメンバーも発注手順を理解し、業務に慣れることができました。
2027年もまたご一緒できることを楽しみにしております。来る年が、皆様にとってよい一年となりますようお祈り申し上げます。
よろしくお願いいたします。
[自分の名前]
get up to speed with…は、ここでは「発注手順を理解して、業務についていけるようになる」という意味です。相手が説明してくれたことへの感謝なので、自分たちだけの成果を報告する文面とは役割が異なります。
相手からMerry Christmasと届いた場合も、その挨拶を返すか、Thank you for your warm wishes.(温かいお言葉をありがとうございます)と受け取るかを選べます。返信するために、相手と同じ宗教だと説明する必要はありません。
「今年はお世話になりました」を、その相手への一文にする
具体を添えるときは、いつ・何をしてもらい・何が助かったかの順に思い出します。毎回、大きな成果を探す必要はありません。質問に答えてくれた、資料を確認してくれた、といった出来事で書けます。
| 思い出すこと | 記入例 | 英文に入れる部分 |
|---|---|---|
| いつ | 11月の仕様確認 | during the specification review in November |
| 何をしてもらったか | すぐ回答してくれた | your prompt responses |
| 何が助かったか | 社内確認を予定どおり終えられた | helped us complete our internal review on schedule |
この3つを使ったのが例文1です。成果を確かめていないのに「売上が大きく伸びた」などと書き足さず、実際に助かったことを選びます。個別の出来事を共有できない場合は、Thank you for your helpful responses to our questions throughout the year.(一年を通じて、私たちの質問に丁寧にお答えいただきありがとうございました)のようにまとめられます。
取引先の立場にも合わせてください。買い手から仕入先へ書くメールでThank you for your business.を使うと、「取引・ご利用をありがとう」という顧客向けの言い方とずれることがあります。仕入先の協力へ感謝するなら、例文のcooperationや、具体的に助かった対応を使えます。
休業日も添えるなら、挨拶とは別の段落にする
年末の挨拶に、自社の休業予定を短く添えることもできます。以下は、2026年12月29日から2027年1月3日まで休業し、1月4日に再開する会社の作例です。実際の自社日程ではありません。
through January 3で、1月3日を含む期間と示しています。対応を再開する日を併記し、1月4日までに必ず全件へ返信できると約束する文にはしていません。
休業期間中の緊急対応や発注締切を知らせることが主目的なら、季節の挨拶だけの件名に埋め込まず、休業案内の英語メールを使います。今回の3通には、注文や回答を急いでもらう依頼は含めていません。
送る前に、年と相手の予定を読み合わせる
2026年12月に送るなら、今年のお礼はthis yearまたはin 2026、来年への一文はin 2027やthe coming yearです。年始用の文面をコピーしてlast year(昨年)を残していないか確認します。
年が明けてから送ることになった場合は、As the year draws to a closeという書き出しは合いません。新年の挨拶の英語メールへ切り替え、昨年のお礼と今年の話に揃えます。
送信日に共通の正解を決めるより、相手から聞いた休暇入りと、自分が対応できる最終営業日を確認します。まだ休暇の予定が分からなければ、相手が休みに入ることを前提とした一文を外して送れます。
最後に、具体のお礼がその相手へのものか、今年・来年の表現が送信日と合っているか、休業日を添えたなら最新の自社予定と一致しているかを読み返してください。感謝を伝えるメールとして、無理のない長さに整えられます。