英語の学習を進めるにつれて、絶対に出会う言葉「フォニックス」
英語の発音を日本人英語から正しく脱却するためには、フォニックスを最低限勉強しておいた方がいいです。
なぜなら、英語が流暢に話せる人はたいていフォニックスを勉強しています。
この記事では、
- フォニックスってなに?
- なんでフォニックスを勉強する必要があるの?
- みんながおススメする人気フォニックス本
を説明しています。
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フォニックスってなに?
フォニックス(Phonics)は文字と発音をつなげる規則を理解しやすいようにする方法の一つです。
辞書をみていると、こんな文字を見たことがあると思います。
「ˈæpl」
これは、apple(りんご)をフォニックスで表記したものです。
æであれば、「あ」と「え」の中間音というものです。
そもそもフォニックスをなぜ学習する必要があるのかについて、2つの動画を紹介します。
どちらもフォニックスについて少し語っている良質なYouTube動画です。
発音上達法!目からウロコ?の英語勉強法 by 「AK in カナダ|AK-English」
こちらの動画では、発音が良くなるためには文字からではなく、耳から入れ!というメッセージがありました。
それと、フォニックスを勉強することで、発音が変わってくることを教えてくれました。
次はこちらの動画。
【フォニックスってなに?】前編 by 「一流を育てる教育法」
こちらは、バイリンガルな子供を育てるためのYouTube動画チャンネルです。
子供向けですが、こちらでもフォニックスについて説明されています。
英語の発音でおすすめのものは、2冊あります。
特に英語初心者の方や、発音をしっかり勉強してこなかった中級者の方には必読だと思います。
英語の発音勉強本の名著1:英語の発音が正しくなる本(DVDとCD付き)
フォニックスは、舌の動きの映像とか絵とかのビジュアルがないと、わかりづらいですね。
「英語の発音が正しくなる本」の一番良いところは、発音記号ごとの発音の仕方をDVDという形でビジュアル的に確認することができる点です。
発音の本の中でも、特にわかりやすくてベストセラーですね。
「英語の発音が正しくなる本」をおすすめしない方
楽しく発音を勉強したい。
→聞いてるうちに逆に面白くなることは多々ありますが、この本では基本的に面白さはあきらめてください。
イギリス英語を勉強したい。
→アメリカ英語主体です。この本で勉強するときれいなアメリカ英語になります。
イギリス英語の発音を勉強したい場合は、以下のもっとイギリス英語でしゃべりたい! UKイントネーション・パーフェクトガイドがおすすめです。
こちらの本は、イギリス英語を勉強したい人にとってこれ以上ない名著です。
オーストラリア英語を勉強したい。
→上述同様きれいなアメリカ英語になってしまいます。オーストラリア英語の発音勉強は、正直おすすめできる本がありません。
適当におすすめするわけにはいかないので、最も近くておすすめなのは、上述同様イギリス英語の本になります。
「英語の発音が正しくなる本」がおすすめな方
単調でも着実に正しい英語の発音を網羅した本を勉強したい。
発音記号を今から学ぶ人のために、発音の仕方がとてもわかりやすく書かれている上、DVDで口元のアップ映像を見て理解することができます。
DVDの評判を見てみれば、その信頼性がわかると思います。
この本なら発音を一つひとつ練習して理解していけば、着実に正しい英語の発音を身につけられます。
アメリカ英語・カナダ英語が大好きだ。
北米系の英語の発音を勉強・習得できる本です。
どの国の人にも通じる英語が話せるようになりたい。
アメリカ英語は比較的どの国の人にも理解されやすいです。
なぜならアメリカは世界中で多くの話題を生み出す国なので、その英語に触れられる機会も多いのです。(アメリカ英語は、触れざるを得ない機会も多いです。)
どの国の人が話す英語でも聞き取れるようになりたい。
基礎となる発音スキルが身に着くため、どの国の人の英語でも聞き取れるようになります。
ただ、英語は世界の共通語ですので、アラブ系やインド、中国、フランス語の訛りの入った英語は我々日本人には聞き取りづらいです。
それを聞き取れるようになるには、別途聞き返す力と経験することでカバーする必要があります。
聞き返す力は、単純で、聞き取れなかったときに、「Pardon me?(もう一度言っていただけますか。)と聞き返す勇気を持つことです。
経験はそのあとについてきます。
一生ものの発音スキルを身に着けたい。
→この「英語の発音が正しくなる本」は、そのためにあります。
是非勉強しましょう。
まだ英語が聞き取れる感覚を味わったことがない方にとって、感動するくらいに本当に素晴らしい本です。
英語の発音勉強本の名著2:やさしい英語の発音[改訂版]
なぜおすすめかというと、個人的に発音を成長させてくれた本だからです。ちゃんとやれば確実に成長できることを、この身をもって経験した本です。
また、私が利用していたのは1998年に出版された初版の本ですが、2017年に改訂版が出版されました。フォニックスは基本的には内容が変わらないので古い本でも問題ないのですが、ちゃんと内容をチェックして新しく刷っている点は好印象です。
おススメする人しない人は上の本と全く同じです。
選び方としては、
- DVDつきで勉強したいか
- イラストで勉強したいか
といった違いくらいですね。
どちらの本でもちゃんと勉強すれば、だれにでも通じる英語が話せるようになります。(しかもかっこいい)
気になる方をさっそく、試してみてはいかがでしょうか。
英語の発音が正しくなる本の勉強方法
勉強のペースは人によってまちまちなので、あくまで一例として紹介します。
「英語の発音が正しくなる本」にはCDとDVDがついています。
ページごとに大きな口と舌の絵とともに英語の母音と子音が紹介されています。
基礎となる26個の母音と24個の子音が全て網羅されています。
しかも普通理解に苦しむ発音記号の予備知識なしに勉強が進められます。
読み終わった頃には、どの発音記号がどう発音するか、体が覚えていることでしょう。
具体的な勉強方法
- 朝起きてすぐ、自分は英語の発音がきれいになるんだと10回声に出す。
- その後朝のうちに口の体操として、母音もしくは子音を4個ずつ練習します。目安として15分くらいです。CDを聞くもしくはDVDを見たら、実際に声を出して10回ずつ以上練習します。(録音する)
- そして夜には、別の母音もしくは子音を4個ずつ練習します。(録音する)
- 翌朝は、前日の朝に練習した4個を3分間だけ練習し、新しい母音もしくは子音を4個15分くらい練習します。(録音する)
- そして、夜には、前日の夜に練習した4個を3分間復習し、新しい母音もしくは子音を4個練習します。
- これを繰り返すと、ちょうど1週間で終わるサイクルになります。
これを3カ月繰り返すだけです。
これは、時間経過にともなう記憶の変化やメカニズムについて研究した「エビングハウスの忘却曲線」を英語学習に活かした方法で、要するに一番効率的な方法です。
4週間繰り返すと、もう理解した気になると思いますが、口の筋肉を慣らす必要があるため、できれば3カ月がんばってみましょう。
1日たったの30分程度です。それだけで、日に日に聞き取れる英語が増えていきます。
ある日、海外のニュースや映画を英語で聞いたときに、「英語で言葉がわかる」現象を体験して、以前との違いにびっくりするでしょう。
自分の英語の発音を録音することの重要性
可能な方は練習中の自分の発音している声を録音してください。
通勤・通学時間に朝練習したときに録音した自分の声を聞き直して、(ショックを受けて、)夜に再度「英語の発音が正しくなる本」に挑戦する。
その繰り返しをすると、ものすごく効果的です。
自分の声は気持ち悪いと思うもの
最初は自分の声に違和感を覚えるでしょう。
でもそれは当然のことなので安心してください。
普段は、口から出た空気の振動が鼓膜に達する声(気導音)と自分の頭蓋骨を伝わって内側の耳に直接届く声(骨導音)を同時に聞いています。
録音すると骨導音はなくなりますので、気導音、つまり、他の人が聞いている声と同じ声を聞くことができます。
自分の声を録音して聞き直す練習は、客観的に聞けて修正できる一番確実な方法です。
発音がきれいな人はだいたい実践されてます。
聞き取れるようになって、きれいな発音で英語が話せるとどんな気分でしょうか?
めちゃくちゃ楽しいですよ。
録音はスマホでも良いですが、音質が悪い場合は、下の小型のボイスレコーダーがおすすめです。
最後に|英語の発音はネイティブに学ぶべき?
発音は無料で勉強しようと思えばできます。
例えば、世界で100万回以上再生されていて、1万以上のグッド評価を得ている以下の無料動画があります。
さて、ここで質問です。
あなたはこのビデオで英語の発音がわかるようになりますか?
このビデオは、世界中で信頼されているものです。
個人的に、私も素晴らしい動画だと思っています。
ただ、初心者の頃の私がこの動画を見ても、正直理解はできないだろうなと思います。
lackも発音記号が〔lak〕になっていますが、アメリカ英語なら〔lˈæk〕のはずです。そして、動画の先生はアメリカ英語ですね。
母音の発音記号が足りていないし、そもそも発音記号を知らない方にとっては、どうやって発音したらよいかわかりません。
繰り返します。あなたはこのビデオで発音がわかるようになりますか?
「英語の発音が正しくなる本」は日本人初学者のために書かれた本なのでわかりやすいです。
まだ英語の発音で悩んでいる方にとって、ものすごく良い自己投資になるでしょう。