先輩、「恐縮です」って英語でなんていうのでしょうか?
「恐縮」という言葉は日本の文化的な背景が色濃くでている言葉の一つだね。
英語圏にはない考え方なので、場面に応じて使い分けが必要だよ。
ただし、使い分けといっても考え方さえ理解できれば簡単なんだ。
実際のビジネスの英語メールで使われるいろんな場面の「恐縮です」のフレーズを整理したから紹介するよ。
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「恐縮です」の英語メールフレーズ
「恐縮」という言葉は日本の文化的な背景が色濃くでている言葉の一つだね。
英語圏にはない考え方なので、場面に応じて使い分けが必要だよ。
大前提として、「恐縮です」が使われる場面において、文字通り恐縮するより「感謝する」方が適切な場合が非常に多いことを認識しておこう。
- It would be great if you could …
- I would appreciate it if you could …
相手にもよるところはあるけれども、例えば、1日2、3回同じ件でメールを送るといったレベルで「恐縮」する必要性はない。
例えば相手に催促を1度や2度するときに、「恐縮」する必要はない。
感謝された方がうれしいものだからね。
心の優しい人ほど恐縮しがちだね。
「恐縮ですが」と身を縮こませる言い方を、「感謝する」ニュアンスで伝える方法がないか、一度考えてみよう。
その上で「恐縮ですが」が適切だと判断した場合、次のようなフレーズがおススメだよ。場面別で紹介しよう。
「お忙しいところ恐縮ですが+依頼」の英語メールフレーズ
- お忙しいところ恐縮ですが…
- お忙しいところ恐れ入りますが…
- お忙しいところ申し訳ありませんが…
- お忙しい中恐縮ですが…
- お忙しいとは存じますが…
- お邪魔して申し訳ないですが…
これらのフレーズの後には、「~していただけませんか。」といったように、依頼する場合は次の英語フレーズがピッタリだ。
- I am sorry for troubling you when you are busy, but …
- I understand that you are busy, but …
- I am sorry for disturbing you, but …
- Sorry to bother you, but …
- Sorry for disturbing you, but …
- I understand you are occupied at the moment, but …
「sorry to bother you」と「sorry for bothering you」は基本的には同じような意味だ。~ingの方が、今相手を妨げているニュアンスは伝わりやすいと感じるが、好きな方を使えばOKだ。
「お邪魔する、妨げる」という場合に使いまわせる単語があるので紹介しよう。
- bother
- disturb
- trouble
- occupy
この中でも「bother」と「disturb」がビジネス現場でよく見かける言葉なので、使用するのをおススメするよ。
親しい間柄なのであれば、次のようなフレーズも覚えておくといい。
- I'll keep it short. …
- I'll be quick. …
「ことを早く済ませるよ」といって文章を続ける。
早く済ませるんだから、英語メールの基本マナーで紹介したように、過不足なくシンプルに文章をまとめようね。
「残念ですが」の英語メールフレーズ
- 残念ですが…
- 大変恐縮ですが…
- 残念ながら…
といったフレーズの場合は次の通りだ。
- I am afraid that …
- Unfortunately …
これらの言葉の後には、例えば製品の不具合を連絡するとか、製品の出荷が天災などの影響で遅れるといった場合に使えるよ。
「繰り返しで恐縮ですが」の英語メールフレーズ
- 繰り返しで恐縮ですが…
- お忙しいところ何度もすみませんが…
- 何度も手間をかけてすみませんが…
- 繰り返しになり申し訳ありませんが…
- 繰り返しのお願いで恐縮ですが…
- 度々すみませんが…
「繰り返し」という言葉をニュアンスでとらえると、次のような表現が適切だ。
- I'm terribly sorry to disturb you again, but …
- I understand that you are very busy, but …
- I am sorry to intrude on your precious time, but …
- I am sorry for disturbing you despite being busy, but …
「very busy」は「hectic(大忙し)」という単語に置き換えることができるよ。hecticは会話でもよく使う単語だよ。
「度々のご連絡失礼いたします」の英語メールフレーズ
- 度々のご連絡失礼いたします
- 続けてのメール失礼します
これらの言葉は英語のメールでは不要だ。どうしても送りたい場合は、次のようなフレーズがある。
- I am sorry to bother you over and over.
- I am sorry for disturbing you again and again.
「~していただき、恐縮です」の英語メールフレーズ
「~していただき、恐縮です」という場合は、その気持ちを感謝の表現で表そう。
たとえば「Thank you for ~」や「I appreciate ~」といった表現だ。具体的には、英語メールのお礼で紹介しているよ。
「I am afraid」や、「I am sorry」と縮こまったり、謝罪したりする必要はない。
というのも、英語の文化的にこれらのフレーズを頻繁に使うと「丁寧」という印象にはなりにくく、むしろ「自信がなさそう」というイメージにつながりやすい。
そして、「自信がない」というイメージは日本人の「自信がない」というイメージと非にならないほどネガティブなイメージだということは知っておこう。
まとめ
ここまで「恐縮ですが」という英語フレーズをたくさん紹介してきた。
実のところ「恐縮ですが」という言葉はとても日本人的な感覚なんだ。英語には「恐縮ですが」にぴったりの言葉が存在しないし、多くの海外の国では「恐縮ですが」の感覚がないことも珍しくない。
文化の違いがある場合、まずは自分の方から歩み寄ることが大切だ。
相手のことを考えて「恐縮ですが」と言いたいことはわかる。しかし、相手にその文化がなければ、「なんで謝るの?」と不思議に思われたり、自信がない人と思われてしまう可能性がある。
おススメすることは、
- へりくだり過ぎていないか
- 毎回のように謝り過ぎていないか
意識して問題ないことを確認した上で、紹介したフレーズを使うと効果的だよ。